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あの名車「涙目」「鷹目」を本格レストア レンタカーとして期間限定で提供

   ニッポンレンタカー北海道は世界ラリー選手権(WRC)で活躍した2代目スバルインプレッサWRX‐STI(i)を北海道で貸し出すサービスを2020年5月1日から始めた。スバルのチューニングで知られる専門ショップの「プローバ」が、通称「涙目」と「鷹目」の2台のWRXをレストア(再生・修理)し、レンタカーとして提供する。

   2代目のWRXはヘッドライト周りに特徴があり、ファンの間で「涙目」と呼ばれる中期モデルが2002~05年、「鷹目」と呼ばれる後期モデルが05~07年に生産された。いずれも世界ラリー選手権に参戦し、ライバルの三菱ランサーエボリューション(ランエボ)と人気を二分した。04年に北海道で開催した「ラリージャパン」では、スバルのペター・ソルベルク選手が涙目のWRXで優勝し、ファンを沸かせた。

  • ニッポンレンタカー北海道の公式サイトより
    ニッポンレンタカー北海道の公式サイトより
  • ニッポンレンタカー北海道の公式サイトより

世界ラリー10年ぶり日本開催に合わせ

   スバルの世界ラリー選手権への参戦は、リーマン・ショック後の2009年に中止となったが、WRXはその後も独ニュルブルクリンク24時間耐久レースでクラス優勝するなど活躍。モータースポーツに市販車のままでも参戦できる高性能スポーツカーとして、今も世界中に根強いファンがいる。

   今回、ニッポンレンタカー北海道は、世界ラリー選手権が今秋10年ぶりに日本(愛知・岐阜両県)で開催するのに合わせ、2004年のラリージャパンで優勝した2代目WRXをレンタカーとして復活させることにした。通常、レンタカーは新車を貸し出すのが一般的で、10年以上も昔の「旧車」をレストアしてレンタルするのは珍しい。

   2台のWRXのレストアを手掛けたのは、クルマ好きの間ではスバルの名門チューナーとして知られるプローバだ。ノーマルのWRXの中古車をベースに、プローバが入念にチューニング。ブレーキ、マフラー、ステアリングホイール、シートなどは専用部品を用いており、ノーマル車との違いを楽しむことができる。

ニッポンレンタカー北海道「今も走る楽しさを忘れないお客様に」

   プローバの取締役社長でレーサーの吉田寿博氏は「私どもプローバが1台1台思いを込めてレストアしました。さらに厳選した最高のパーツによりアップデートを行い、珠玉のパッケージに仕上げました」「ハンドルを握ったお客さまに、笑顔になれるかけがえのない時間を提供できたらうれしく思います。安全第一で北海道のドライブをお楽しみください」とコメントしている。

   料金は7~8月の「ハイシーズン」が6時間まで1万5840円、それ以外の「レギュラーシーズン」が1万2870円。貸し出しは10月末までの期間限定だ。借りるには年齢が25歳以上で、免許証取得後3年以上に限るなど条件がある。

   ニッポンレンタカー北海道は2005年から07年にかけ、世界ラリー選手権に参戦したWRXと同じカラーリングのWRXをレンタカーとして北海道で貸し出したことがある。今回の企画について同社は「世界ラリー選手権が10年ぶりに日本開催となる今年、今も走る楽しさを忘れないお客様に、見た目だけではない、最高のチューニングが施された集大成のWRXをお贈りします」とコメントしている。