J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

三原じゅん子議員の記事ツイート→アカウントロック 「怪奇現象」にツイッター社「誤って行われた」

   自民党の三原じゅん子参院議員(55)についての夕刊紙ウェブ版記事をツイートしたところ、アカウントがロックされた--。ツイッターでこんな「怪奇現象」が起きていると、話題になっている。

   その原因について、政界絡みも含んだ様々な憶測が流れている。真相は、どうなっているのだろうか。

  • 記事をツイートするとロックがかかったという(タナモヒロス@tanakawahirojiさん投稿の動画から)
    記事をツイートするとロックがかかったという(タナモヒロス@tanakawahirojiさん投稿の動画から)
  • 記事をツイートするとロックがかかったという(タナモヒロス@tanakawahirojiさん投稿の動画から)

「不自然なアクティビティを検出」と表示、パスワード変更を求められる

   「お使いのアカウントに不自然なアクティビティを検出しました」。三原氏の記事をツイートするとこんな表示が出たと報告したのは、ツイッターユーザーの「タナモヒロス」(@tanakawahiroji)さんだ。

   「タナモヒロス」さんが2020年5月27日に明かしたところによると、「安全のため、パスワードが変更されるまでアカウントはロックしました」と表示の文面が続き、アカウントを保護するため、再度ログインする前にパスワードを変更するよう求められた。

   ツイートした記事は、東京スポーツのウェブ版とヤフーニュースに配信された26日付記事だ。

   「三原じゅん子議員『批判と誹謗中傷の違いを理解して』」のタイトルで、亡くなった女子プロレスラーの木村花さんへの誹謗中傷問題について、三原議員がツイッターで発言した内容を紹介した。

   三原氏は、この問題を受けて「政治家として動き出します」と25日に宣言すると、政治への批判封じ込めに利用しないようツイッター上でクギを刺された。これに対し、三原氏は、政治批判は「何の問題も無い」として、「批判ではなく口汚い言葉での人格や人権侵害は許されるものでは無い」と説明していた。

   「タナモヒロス」さんの報告を受け、実際にこの記事のツイートを試す人が出て、やはり同様な現象がみられたとの声が相次いだ。

ツイッタージャパン「今回は誤ってロックが行われてしまった」

   原因については、ツイッターのバグではないか、東スポのシステムの問題に違いない、など様々な推測がされた。また、「タナモヒロス」さんが投稿した動画で「怪奇現象チャレンジ」とツイートに書き込むシーンがあったため、この言葉が引っかかったのではとの観測もあった。

   一方で、木村さんの問題をきっかけに自民党が政権批判封じに動いているのではないか、とのうがった見方も出て、ネット上で騒ぎになっている。

   三原氏のアカウントには、様々な声が寄せられており、中には、「言論弾圧を今すぐやめてください!」とのリプライまであった。三原氏は5月28日、このリプライを引用し、「そのようなことが起きているようですが、私は一切関知しておりません!!」とツイートした。そして、「誰が何の為にやっているのか...。皆さん、冷静にご判断ください」と呼びかけている。

   「タナモヒロス」さんは、「言論統制目的ではなくとも、登録の電話番号が生きてるってことが復旧手続き取ればTwitter側に捕捉されてしまうので、個人的にはかなり気持ち悪いですね」とツイッターで指摘していた。

   なお、J-CASTニュースの記者が28日15時過ぎに自らのアカウントで試したところ、ロックがかかるような現象は確認できなかった。

   ツイッタージャパンは、取材に対し、広報担当者が次のような回答を寄せた。

「こちらの件を調査しましたところ、今回は誤ってロックが行われてしまいました。Twitterでは、人の目およびテクノロジーを用いて検知をしているので誤認識が発生する可能性もありますが、利用者からの報告があれば調査し、問題がなければ解除されます」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)