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54勝無敗王者「引退」騒動、原因はコロナ禍のストレス!? 電撃表明から一転、どうして...

   ボクシングのWBC世界ミニマム級王者ワンヘン・ミナヨーティン(34)=タイ=が、現役を続けることになったとタイの現地メディア「バンコクポスト」(WEB版)が2020年6月23日報じた。ワンヘンは21日に自身のフェイスブックを通じて健康上の理由で現役引退を表明していたが、マネジャーが慰留し「引退撤回」となったようだ。

    「バンコクポスト」によると、ワンヘンがフェイスブックで引退を表明した翌日の22日にマネジャーのピヤラット氏がワンヘンと電話で話し合った。ピヤラット氏がワンヘンに突然、引退を表明した理由について問い詰めたところ、ワンヘンは新型コロナウイルスのパンデミックの間のストレスが原因だったという。

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新型コロナウイルスの影響で米国進出が宙に...

   ワンヘンは2019年の夏に米国大手プロモーション会社「ゴールデンボーイ・プロモーション」と契約。19年10月にはシンピウェ・コンコ(南アフリカ)を判定で下し12度目の防衛に成功した。20年5月に米カリフォルニアで13度目の防衛戦を控えていたが、新型コロナウイルスの感染拡大より試合は中止となり、ワンヘンの米国進出は宙に浮いていた。

    ピヤラット氏は、ワンヘンが「ゴールデンボーイ・プロモーション」と5つの契約を結んだことを明かし、9月にもリングに復帰する計画があることを明言。一方でワンヘンのチーフトレーナーは、ワンヘンがトレーニング中に呼吸のトラブルを起こしたと語っており、ワンヘンの健康面が懸念される。

    ワンヘンは2014年11月にWBC世界ミニマム級王座を獲得し、16年3月に大平剛(花形)を5回TKOで下して4度目の防衛に成功。元WBO世界ミニマム級王者・福原辰弥(本田)とは2度対戦しており、いずれも判定で退けている。ワンヘンはプロデビュー以来、54連勝中(18KO)で、世界王座を12度連続防衛中である。