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プロ野球「録音」応援歌、なお続く賛否 何もない方が「真剣勝負」感出ていい?

   新型コロナウイルスの影響により、2020年6月19日から史上初の無観客試合で開催されたプロ野球で、一部の球団がホームスタジアムで録音された「応援歌」を流していることに賛否両論の声が上がっている。

  • 無観客試合の盛り上げに苦慮(イメージ)
    無観客試合の盛り上げに苦慮(イメージ)
  • 無観客試合の盛り上げに苦慮(イメージ)

ロッテ吉井コーチが議論に一石

   巨人は東京ドームで開幕した阪神との3連戦で、走者が得点圏に進むとファンの応援やチャンステーマの録音が流れて、球場に大観衆が詰めかけたような臨場感に包まれた。ソフトバンクも同様に、本拠地PayPayドームで開幕2戦目から攻撃時に応援歌を流し、3戦目は打席に立つ選手ごとに応援歌を流すように工夫を凝らした。

   だがこの手法に異を唱えたのは、ソフトバンクと開幕3連戦で対戦したロッテの吉井埋人投手コーチだった。今月22日に自身のブログを更新。「無観客に慣れたのか、ホームチームが攻撃の時に流す録音された声援や応援の音がものすごく耳障りでした」と違和感を明かした上で、「やはり、本物の声援や応援がいいです。早く、ファンの皆さんと球場で盛り上がりたいです!」とファンが球場で観戦できる環境が1日も早く実現することを待ち望んだ(無観客試合の「録音応援」は耳障り... ロッテ吉井コーチの正直すぎる感想に「やっぱり違和感あるのね」)。

「生の声援でないから興ざめしてしまう」

   上記に挙げた巨人、ソフトバンクは試合を盛り上げようと創意工夫を凝らして応援歌を流しているのだが、実は「違和感がある」と評判はあまり芳しくない。

   ネット上では、「無観客だとボールがキャッチャーのミットに収まる音、バットがボールをはじく音、選手の掛け声などが聞こえて新鮮だった。録音で応援歌が流れるとかき消されるし、生の声援でないから興ざめしてしまう」、「鳴り物応援を否定するわけではなくて、録音された音は不快に感じる。練習試合みたいに静けさの中でありのままにやった方が、ヒリヒリした真剣勝負をしているのが伝わってくる」などの指摘が。

   7月10日からは一部観客を入れて試合を開催するが、それまでは無観客試合が続く。「録音された応援歌」に慣れる日は訪れるだろうか。