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中日迷走、野手「大チョンボ」で最下位転落 与田監督「明らかにやってはいけないプレー」

   プロ野球の中日は2020年7月14日、ナゴヤドームでDeNAと対戦し3-5で敗れた。先発・山本拓実投手(20)が3回までDeNA打線を無失点で抑えるも、4回に突如乱れ味方の守備のミスも手伝い、4本のヒットと2つの四球などで5点を失った。打線はDeNA先発・大貫晋一投手(26)に8回3安打と沈黙。チームはこれで3連敗となり、今シーズン最多の借金「5」で最下位に転落した。

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「当然誰が見ても難しいプレーではない」

   この日の勝敗を分けたのは4回のDeNAの攻撃だった。1点ビハインドのDeNAは、無死1、2塁から佐野恵太外野手(25)のタイムリーでまずは1点獲得。続くホセ・ロペス内野手(36)が四球を選び無死満塁とした。1死後、倉本寿彦内野手(29)がショートゴロに打ち取られ、併殺崩れの間に1点を追加。一見して普通の併殺崩れに思われたが、アレックス・ラミレス監督(45)がリクエストを要求。検証の結果、ロペスがセーフとなった。

   問題のシーンを振り返ると、1死満塁の場面で倉本のショートゴロをショート京田陽太(26)が捕球。ダブルプレーを狙った京田は2塁のベースカバーに入った石川俊(30)に送球した。ダブルプレーを焦ったのか、石川は2塁ベースを踏み忘れて1塁に送球。リプレー検証を経てアウト判定が覆りロペスはセーフに。再び1死満塁となり、このプレーを機に山本はさらに3点を失い4回途中でマウンドを降りた。

   ビッグイニングにつながった石川の「失態」。先発の踏ん張りどころで守備が足を引っ張る最悪の展開で1イニングに5点を失った。石川のワンプレーで流れがDeNAに大きく傾いたことは明らかで、与田剛監督(54)は「明らかにやってはいけないプレー。当然誰が見ても難しいプレーではない」と指摘した。

新たに「守護神問題」が浮上...

   7月7日のヤクルト戦から本拠地ナゴヤドームでの試合が続くなか、ここまで7戦して1勝5敗1分と大きく負け越している。11日の広島戦では3回に9点を失い結局、23安打を許して19失点。続く12日の広島戦でも投手陣が崩れて12安打7失点で完敗した。この日の失点は4回の5点のみだったが、DeNA打線に10本のヒットを打たれ3試合連続で2ケタ安打を許した。

   投打の歯車がかみ合わないチームにおいて、「守護神問題」が浮上している。開幕から抑えを務めてきた岡田俊哉投手(28)が不調に陥り、ここ2試合は中継ぎとして起用されている。指揮官は調子の上がらない岡田を気遣いながら今後の起用法に関して明言を避けているが、ライデル・マルティネス投手(23)が新守護神に指名される可能性もあり、流動的となっている。

   チームの投手力低迷は深刻で、失点はリーグワーストの「113」。リーグ唯一の3ケタ台となっている。一方で今シーズンはここまで盗塁がリーグ最少の3つで、積極的な仕掛けが少ない。現在3カード連続で負け越しており、15日のDeNA第2戦を落とせば4カード連続の負け越しが決定する。連敗ストップとなるか。中日の苦しい戦いは続く。