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DeNA、またも平良を援護できず... 接戦取りこぼすラミレス采配の「弱み」は?

   プロ野球のDeNAが2020年8月2日、甲子園で阪神と対戦し1-3で敗れた。

   先発・平良拳太郎投手(25)が7回6安打2失点と好投したものの、打線の援護がなく今シーズン2敗目。6回には2死満塁と1打逆転のチャンスの場面で梶谷隆幸外野手(31)がファウルフライに倒れ追撃ならず。チームはなんとか3位を死守したが、勝率は再び5割に逆戻りした。

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昨年の打点王がチャンスにブレーキ

   またも平良の好投に応えることが出来なかった。DeNAは初回、梶谷の先頭打者本塁打で幸先良いスタートを切るも、2回以降ゼロ行進が続いた。打線がつながらず走者を出しても返すことができない。1点リードの6回には3つの四球で2死満塁のチャンスを作り、打席にはこの日、本塁打を放った梶谷が入った。1打逆転の場面で梶谷は阪神の2番手・馬場皐輔投手(25)の初球をたたきファウルフライに終わった。

   今シーズン、先発ローテーションの一角として存在感を見せる平良だが、勝ち星に恵まれない。開幕から好調を維持し、7月に入っても安定した投球で先発した全ての試合でクオリティ・スタート(QS=6回以上、自責点3内)を達成している。ただ、打線の援護がないケースが多く、7月26日の広島戦ではリリーフ陣が崩壊し、8回と9回にそれぞれ5点を失い大逆転負けで白星を逃した。

   ヒットは出るもののつながらない打線。そのひとつの要因となるのが打線の主軸を担うネフタリ・ソト内野手(31)の不振だ。開幕からスタメン出場が続くソトはここまで本塁打こそ8本記録しているが、打率.246と低迷している。この日は3回と5回の得点のチャンスに凡打。昨シーズンの打点王がチームのブレーキになっている。

盗塁はいまだ5個、最多阪神の6分の1以下

   今シーズンは接戦を落とすケースが多く、この日も2点差ゲームとなった。チーム打率は広島に次ぐリーグ2位の.271を記録するも、足技、小技が使えず得点機会を逸している。機動力の指標となる盗塁と犠打はいずれもリーグ最少。盗塁はリーグ最多の阪神(31個)の6分の1以下の5個で、犠打はリーグ最多の広島の「32」に遠く及ばず38試合で「11」。数字が機動力の乏しさを物語っている。

   8月4日からはホーム横浜スタジアムで5位中日と3連戦が控える。8月は首位を快走する巨人との直接対戦がないため、下位チームとの対戦で取りこぼしは避けたいところ。チームは勝率5割で首位・巨人とは5ゲーム差。チーム打率、防御率はともにリーグ2位の数字で、巨人に劣らぬ戦力を抱えるDeNA。首位浮上のカギはアレックス・ラミレス監督(45)が握っている。