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鯉党の嘆き「3連覇の時と何もかも違う」 先発KO、打線沈黙、最下位争い...

   プロ野球の広島は2020年9月23日、東京ドームで巨人と対戦し3-7で敗れた。先発・野村祐輔投手(31)が3回7安打4失点と試合を作れずに降板。2番手・島内颯太郎投手(23)は4回に2点を失い、4回までに6点を失った。打線は巨人先発・田口麗斗投手(25)を攻略できず沈黙。巨人に3連敗を喫したチームの借金は今シーズン最多となる「12」にまで膨らんだ。

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9回にピレラが意地を見せるが...

   「負の流れ」を止めることが出来なかった。2回、野村は先頭・丸佳浩外野手(31)を四球で歩かせ中島宏之内野手(38)にヒットを許し、無死1、2塁から連続タイムリーを浴びて2失点。さらに3回には先頭・坂本勇人内野手(31)にライトスタンドに運ばれ2死後、大城卓三捕手(27)にタイムリーを許し、3回までに4失点。またも先発が試合を作れなかった。

   3連戦の初戦となった21日の試合では、先発・九里亜蓮投手(29)が4回9安打6失点(自責5)。中継ぎ陣も巨人打線を抑えきれず、計19安打を許し10点を失った。22日の第2戦は、2点ビハインドの4回に3点を取り逆転に成功したものの、先発・遠藤淳志投手(21)が5回に岡本和真内野手(24)に2ランを浴び逆転された。そしてこの日も先発・野村が序盤で打ち込まれ、試合の流れは巨人に傾いた。

   打撃陣は巨人・田口に抑え込まれた。4回に堂林翔太内野手(29)のタイムリーで1点を返したものの、その後はゼロが続いた。9回にホセ・ピレラ外野手(30)が意地の2ランで田口の完投を阻止したが、反撃はここまで。最後は坂倉将吾捕手(22)が巨人2番手・大竹寛投手(37)に併殺に打ち取られ巨人戦3連敗となった。

ジョンソンは低迷、大瀬良は今季絶望的...

   今シーズンはクリス・ジョンソン投手(35)の不調が続き、エース大瀬良大地投手(29)は右肘の手術を受け今シーズンの復帰は絶望的な状況にある。先発陣の整備が急務となるなか、チーム防御率はリーグ5位の4.60でチームの失点は同じくリーグ5位となっている。一方でチーム打率はリーグ2位を記録しており、投手力の弱さがそのまま順位に反映されている。

   かつてはカモにしていた巨人に3連敗を喫し、今シーズンの対戦成績は5勝9敗1分となった。現在ヤクルトと最下位争いを演じる広島に対してネット上では「3連覇の時と何もかも違う」と鯉党の嘆き節が聞こえ、さらに「暗黒時代が始まった」と指摘する声も。25日からマツダスタジアムで3位DeNAと4連戦、そして29日から巨人との3連戦を控える。かつての輝きを取り戻すことが出来るのか。指揮官の手腕にかかっている。