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鬼滅の刃は見た、進撃の巨人も「全巻読んでいる」 加藤官房長官がアニメや漫画に触れる理由

   加藤勝信官房長官が2020年10月20日午前の会見で、公開直後から大ヒットしているアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃(やいば)』無限列車編」(外崎春雄監督)について、「コロナ禍の映画産業に非常に大きな貢献をしていただいている」などと言及し、「感染拡大防止を前提としつつ、エンターテインメント産業の需要喚起に努めていきたい」と話した。

   加藤自身も鬼滅の刃のアニメをテレビで見たことがあるといい、人気漫画「進撃の巨人」については「全巻通じて読んでいる」ことも明かした。

  • 記者会見する加藤勝信官房長官(2020年10月16日撮影)
    記者会見する加藤勝信官房長官(2020年10月16日撮影)
  • 記者会見する加藤勝信官房長官(2020年10月16日撮影)

記録は「コロナ禍の映画産業に非常に大きな貢献」

   「鬼滅の刃」は20年10月16日に全国の映画館で公開され、18日までの週末3日間で約342万人の観客を集め、興行収入は約46億3211万円となった。16日は観客数と興収が平日の歴代1位、17~18日は土日の歴代1位を記録した。

   記録への所感を問われた加藤氏は、映画をはじめとするエンターテインメント産業が「大変厳しい状況にさらされている」とした上で、

「こうした中で、お尋ねの『鬼滅の刃』の記録的な観客数を動員していることは、コロナ禍の映画産業に非常に大きな貢献をしていただいている」

と述べた。さらに、10月末にも始まるイベント支援事業「Go To イベント」の対象に映画が含まれていることを挙げながら、

「政府は、感染拡大防止を前提としつつ、エンターテインメント産業の需要喚起に努めていきたい」

とした。

若い人が関心があるものに「少しでも目を通すように」

   「鬼滅の刃」は人と鬼の戦いを描く週刊少年ジャンプの連載漫画が原作で、19年のアニメ化で人気に火がついた。フジテレビが10月10日に、第1話~第5話で構成した「土曜プレミアム 『鬼滅の刃』第一夜<兄妹の絆>」を全国放送し、第6話以降は深夜に関東ローカルで連日再放送している。このいずれかを加藤氏も見たようで、

「私自身も、先日、テレビで過去の映画?と言うんでしょうか?が放映されたのを見させていただいているし、大変、鬼滅の刃が若い人を中心に大変人気を博しているということもあって、それを見させていただいた」

と話した。記者の質問は

「鬼滅の刃を含め、日本のアニメに関心はあるか」

というもので、加藤氏はこれに応える形で

「また、例を挙げれば、『進撃の巨人』という漫画があるが、これは、私は全巻通じて読んでいるところだ。ものによって、国民の皆さん、特に若い皆さんがどういうことに関心があるのか、ということも含めて、そうしたものに少しでも目を通すようにしている」

と明かした。「進撃の巨人」の最新刊は、20年9月9日に発売された第32巻だ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)