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「チェンソーマン」アニメ化で話題の制作会社「MAPPA」とは? 「呪術廻戦」「進撃の巨人」など人気作次々

   2020年12月14日発売の「週刊少年ジャンプ」(集英社)に、藤本タツキさんによる人気マンガ「チェンソーマン」の最終回とTVアニメ化の発表が掲載された。これにてマンガ「チェンソーマン」の第一部は完結となり、続く第2部は集英社のウェブマンガサイト「ジャンプ+」で掲載される。

   さてファンの間では、同作のアニメーション制作を「MAPPA(マッパ)」(東京都杉並区)が担当するということに期待が高まっている。

  • 「チェンソーマン」公式サイトより
    「チェンソーマン」公式サイトより
  • 「チェンソーマン」公式サイトより
  • (c)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
  • (c)諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会
  • 「MAPPA SHOW CASE 2019 GW in IKEBUKURO」(c)はせつ町民会/ユーリ!!! on ICE 製作委員会(c)吉田秋生・小学館/Project BANANA FISH(c)ゾンビランドサガ製作委員会どろろ (c)手塚プロダクション/ツインエンジン(c)河村ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ××」製作委員会
  • 検索ワードの量の増減を時系列にたどれるツール「グーグルトレンド」で「MAPPA」について調べてみると・・・

「ドロヘドロと呪術廻戦のアニメ制作会社がやってくれるんですか!?」

   アニメーション制作会社MAPPAは現在、同じく週刊少年ジャンプの人気マンガ「呪術廻戦」(芥見下々さん原作)のアニメ化を手掛けている。過去には、林田球さん原作の「ドロヘドロ」というダーク・ファンタジーマンガのアニメ化も行っている。そのために、「チェンソーマン」原作者である藤本さんからの期待も篤い。

   藤本さんは公式サイト上で、こうコメントしている。

「ドロヘドロと呪術廻戦のパクりみたいなチェンソーマンをドロヘドロと呪術廻戦のアニメ制作会社がやってくれるんですか!?そりゃもう何も言う事ないじゃないですか!!どうかよろしくお願いします!!」

   MAPPAも、最高のアニメーションを届けたいと抱負を語っている。

「何としてもMAPPAが映像化したいと、心の底から願っていました。『チェンソーマン』の映像化を待ち侘びた世界中のファンの皆様に、スタジオの威信をかけて最高のアニメーションをお届けしたいと思います」

過去5年間で話題となった作品は?

   ファンからは「MAPPAの歴代作品ガチで強すぎ 作画の悪魔と契約してるのかな」、「ぐちゃぐちゃのめちゃめちゃ期待してるよ MAPPA!」といった声が上がっている。中には「成功が約束されたMAPPA制作!!」と称する声も。

   アニメーションスタジオMAPPAは、過去にどのような作品を手掛けてきたのだろうか。J-CASTニュースは、検索ワードの量の増減を時系列にたどれるツール「グーグルトレンド」とSNS分析ツール「ソーシャルインサイト」を用いて、過去5年の間に話題となった作品や出来事を調べた。

検索ワードの量の増減を時系列にたどれるツール「グーグルトレンド」
検索ワードの量の増減を時系列にたどれるツール「グーグルトレンド」

   「グーグルトレンド」によると過去5年の間、最初に大きな注目が集まったのは16年10月中旬だ。「ソーシャルインサイト」で当時、MAPPAについて言及したツイートを分析するとTVアニメ「ユーリ!!! on ICE」へのコメントが多いことが分かった。同作はフィギュアスケートを題材にしたオリジナルアニメで、「美しい」、「素晴らしい」といった感想が多く寄せられた。

「フィギュアスケートの美しさとスピード感がアニメに...アニメってすごいな...MAPPAさん!」
「ユーリといい、この世界の片隅にといい、MAPPAは今いちばん美しい絵を動かす制作会社かもしれない」

   これ以降、同スタジオの検索数はやや高い水準となっている。

   続いて大きな話題となったのが19年1月下旬、MAPPAが開催した企画展が大きな注目を浴びた。「MAPPA SHOW CASE」として、これまで手掛けたアニメ「ユーリ!!! on ICE」、「BANANA FISH」、「ゾンビランドサガ」、「どろろ」、「賭ケグルイ××」の展示を行った。いずれも人気作品で、同スタジオの看板作品ともいえる。SNS上では「やばい楽しみ」、「ありがたい」と盛り上がった。

   そして今年5月下旬、これまでにない勢いで検索数が上昇している。現在放送中のアニメ「呪術廻戦」と「進撃の巨人The Final Season」の制作発表が行われたのが、このころである。

人気作の公開遅延も・・・

   「呪術廻戦」と「進撃の巨人The Final Season」は二作とも好評で、放映時にはそのタイトルがツイッターのトレンドにも浮上している。そんな中での、「チェンソーマン」の制作発表はファンの期待を高めた。

   また昨今のMAPPAは「瞳」の描写に定評があり、「ユーリ!!! on ICE」や「BANANA FISH」、「賭ケグルイ××」などの作画を引き合いに、同作への期待を呟く人も散見される。

「マキマさんのこの瞳をMAPPAさんの映像で観れるってこと!?」
「アニメ化するにあたって早川アキと吉田ヒロフミのまつ毛は確実に増えると断言する」

   一方で、「過労死しないか心配なレベル」、「ライン数大丈夫か」と同社の心配をする声も寄せられている。そのような声が上がる背景には、このような多数の人気作を手掛けていることや、人気作「ユーリ!!! on ICE」の劇場版「ICE ADOLESCENCE(アイス アドレセンス)」の公開遅延が挙げられる。

   「ICE ADOLESCENCE(アイス アドレセンス)」は17年に制作発表がされており、翌18年には19年に公開すると伝えられていた。このことについて同作公式ツイッターアカウントは20年11月26日、「作品内容の更なる充実を目指し現在も制作を続けております」とコメントした。公開時期などについてはまだ報告できる段階できないという。MAPPA公式サイトを見ても、「チェンソーマン」は「coming soon」と記されているのにも関わらず、「ユーリ!!! on ICE」の公開予定は掲載されていない。ファンからは「待っています!」といった切実なコメントが寄せられた。