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「一貫性のないルール」井岡一翔、タトゥー問題で米専門メディアに心境

   ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(Ambition)が、米専門メディア「Boxing Scene」の取材に応じ「タトゥー問題」に関して言及した。「Boxing Scene」は2021年1月7日に井岡の記事を掲載し、記事のなかで井岡は「タトゥー問題」について率直な心境を述べている。

   井岡は20年12月31日に世界3階級制覇の田中恒成(畑中)を相手に2度目の防衛戦を行い8回TKOで勝利した。この試合中に井岡の左腕のタトゥーが露出したことが問題視されている。井岡陣営は専用のファンデーションでタトゥーを隠していたが、ラウンドが進むにしたがってタトゥーが露出していった。

  • タトゥー問題に揺れる井岡(写真:山口裕朗/アフロ)
    タトゥー問題に揺れる井岡(写真:山口裕朗/アフロ)
  • タトゥー問題に揺れる井岡(写真:山口裕朗/アフロ)

JBCは週明けにも処分の有無を...

   日本ボクシングコミッション(JBC)のルールではタトゥーが入っている選手の試合出場を禁じている。ルールの第5章「試合の管理」第4節「試合出場ボクサー」の第86条(欠格事由)で「次の各号に該当するボクサーは、試合に出場することができない」と定めており、その2つ目に「入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者」とある。

   「Boxing Scene」によると、井岡はタトゥーとボクシングは関係なく、ルールから撤廃されることを望んでいるという。また、井岡は日本のリングに上がる海外選手や、日本のジムに所属する外国人選手はタトゥーが入っていても隠す必要がなくリングに上がっていることを指摘し、「一貫性のない(inconsistent)ルール」であることを訴えている。

   井岡の2度目の防衛戦は、対戦相手が無敗の強豪・田中だっただけに世間の注目度は高く、反響は大きかった。田中戦でのパフォーマンスは世界的に高い評価を受けたが、その一方で「タトゥー問題」で揺れる井岡。スポーツ紙などの報道によると、JBCは週明けにも倫理委員会で井岡の処分の有無を諮るという。