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人気アニメ「ゆるキャン△」が「不適切な画像」を変更 取材に「制作上意図したものでない画像が映り込んだ」

   テレビアニメ「ゆるキャン△ 」シリーズ公式ツイッターは2021年2月1日、同アニメ「SEASON2」第2話の一部映像を変更すると発表した。理由は「不適切な画像」が含まれていたためだという。

  • テレビアニメ「ゆるキャン△ SEASON2」公式サイトより
    テレビアニメ「ゆるキャン△ SEASON2」公式サイトより
  • テレビアニメ「ゆるキャン△ SEASON2」公式サイトより

「Googleのストリートビューそのままトレスしたのか」

   「ゆるキャン△」は、山梨県を舞台にキャンプやアウトドア趣味を楽しむ女子高校生たちのゆるやかな日常を描いた物語。「あfろ」さんによる同名のマンガを原作としてテレビアニメ化され、現在第2期が放送されている。あfろさん自身のアウトドア経験や、取材をもとに織り込まれたキャンプノウハウ、美しい自然描写がファンの間で好評を呼んでいる。

   しかし1月14日に第2話が放送されると、ツイッター上ではある場面の背景が話題となった。道を描いた背景の左上に、半透明の「2019 Google」という文字が入っていたという。視聴者の間では「Googleのストリートビューそのままトレスしたのか」、「画像取り込みやコピー加工の類」といった声があがっていた。

   そうした中2月1日、該当話の映像の一部を変更するとアニメ公式サイト上で発表があった。

「『ゆるキャン△ SEASON2』第2話に、不適切な画像が含まれていましたため、配信中の本編映像の一部を変更いたします。
ファンの皆様にはご心配をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
引き続き皆様のご期待に応えられる作品をお届けできるよう、製作委員会一同、より一層気を引き締めて作品作りに励んでまいりますので、変わらぬご支援を賜れますようお願い申し上げます」

   しかし「不適切な画像」について具体的な説明はなされなかった。同様のお詫び文は公式ツイッターにも投稿されている。

「制作上意図したものではない画像」が映りこんでいた

   J-CASTニュースはテレビアニメ「ゆるキャン△ SEASON2」の製作委員会である「野外活動委員会」に2月1日、(1)不適切な画像とは具体的にどの部分か(2)不適切な画像が含まれた原因(3)再発防止策――を質問した。

   すると製作委員会の幹事会社・フリュー(東京都渋谷区)は2日、メールでこう回答した。

「今回、『ゆるキャン△ SEASON2』第2話の背景の一部に、制作上意図したものではない画像が映り込んでおりました。そのため、該当部分について差し替える対応をいたしました。
今後は今以上にチェック体制を強化し、皆様にお楽しみいただける作品を届けられるよう取り組んでまいりたいと考えております」

   また「制作上意図したものではない画像」というのはGoogleマップのことかと電話で確認したところ、「こちらからお答えできるのはメールで送ったところのみになります」とのことだった。

   編集部で2日、一部配信サービス上でアニメ第2話の配信映像を確認したところ、ネット上で指摘されていたシーンは同じような雪の山道ではあったものの、植物の位置などが異なる別の映像になっていた。