J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

からあげ姉妹の「かつての乃木坂らしさ」とは 生田絵梨花&松村沙友理ユニットの歩みと現在地

   乃木坂46の生田絵梨花さんと松村沙友理さんのユニット「からあげ姉妹」が現在、アニメ『ポケットモンスター』(テレビ東京系)のオープニングテーマ「1・2・3」を担当している。「1・2・3」は第1話から採用されている曲で、After the Rain、西川くんとキリショー(西川貴教さんと鬼龍院翔さん)、と複数のアーティストが歌い継いできて、からあげ姉妹は3組目になる。

   同期で共通点も多い2人の発案で生まれたユニットだが、当時のメンバーが卒業していっても仲の良さはそのままに、継続して楽曲リリースも続けてきた。

  • 10年目も仲良しぶりは変わらず(2018年撮影)
    10年目も仲良しぶりは変わらず(2018年撮影)
  • 10年目も仲良しぶりは変わらず(2018年撮影)

乃木坂屈指の大食い同士

   生田さんと松村さんは乃木坂46の1期生。ユニット名は2人がともに唐揚げが好物だったことに由来する。これまでに「無表情」(2015年)、「曖昧」(2019年)とユニット曲が2曲リリースされている。「無表情」の制作にあたって2人で企画書まで作ったという力の入れようで、その時「子どもでも口ずさんで踊れるような親しみやすい曲」をコンセプトとして考えていたとのこと。子どもに人気の「ポケモン」オープニング曲を担当できたことは、当時のコンセプトがかなったといえるだろうか。ちなみに「無表情」を歌う時の松村さんの様子を「乃木坂工事中」(テレビ東京系)の企画「内輪ウケものまね大賞」で中田花奈さんにものまねされるという珍事も起きている。

   2曲目の「曖昧」は打ち込み音で構成されたクールな楽曲となったが、「1・2・3」のカバーでは生田さんの伸びやかなハイトーンボイスと松村さんのフェミニンかつ低めのボーカルが好対照な効果をもたらしている。

   ユニット名も食べ物が由来というだけあってか、2人には「大食い」という共通点もある。松村さんはしばしば「1食にご飯3合を食べる」との大食ぶりをバラエティ番組で豪語し、生田さんも2013年に「乃木坂って どこ?」(テレビ東京系)の大食い企画「乃木坂はらぺこクイーン決定戦」でご飯7杯を完食したエピソードを持つ(ただし1位の松村さんの9杯には及ばず)。結成から今年10年目を迎えるまで、2人が多忙な日々の中でもアイドルとしてのコンディションを保ってきた秘訣かもしれない。

「ポケモン」OPカバーの新曲で見せる「快活な姿」

   乃木坂46の結成初期から中期にかけては、このようなメンバーの仲の良さから自然発生的に作られ、グループ・ファン公認になったユニットが複数あった。全員女子校出身の共通点があった秋元真夏さん・中田花奈さん・若月佑美さん・桜井玲香さんの「女子高カルテット」、秋元さんが中心の「真夏さんリスペクト軍団」(秋元さん・渡辺みり愛さん・鈴木絢音さん・相楽伊織さん)、中田花奈さん・堀未央奈さん・北野日奈子さん・寺田蘭世さん・中元日芽香さんの「サンクエトワール」などで、それがメンバーの知名度を上げる効果ももたらした。

   ただし構成メンバーが卒業していったり、運営方針の変化ゆえかこうした名称付きユニットの活動は最近停滞気味だ。加入から3年を経た4期生にも、賀喜遥香さんと北川悠理さん、田村真佑さんと早川聖来さんのような仲の良い関係性はあるが、ユニットとして名前がついたり歌唱曲が制作されるには至っていない。

   そんな中でもカバーとはいえ、「ポケモン」で新曲を歌唱してアイドルらしい快活な姿を今も見せてくれるからあげ姉妹は、かつての乃木坂らしさを継続してファンに見せてくれる存在でもあるようだ。

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)