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笑顔で会話→「緊急地震速報」で一転冷静に 生放送中キャスターの「切り換え」に称賛、本人に話を聞いた

   番組放送中に流れた緊急地震速報に対するあるキャスターの即座の対応ぶりが注目された。時の人となったのはウェザーニューズの檜山沙耶キャスター(2018年入社)である。

  • 檜山沙耶キャスター(公式プロフィールより)
    檜山沙耶キャスター(公式プロフィールより)
  • 檜山沙耶キャスター(公式プロフィールより)

「真のプロだ」

   2021年2月26日19時18分頃、福島県沖でマグニチュード4.5の地震が発生、緊急地震速報も発信された。この時YouTubeなどインターネット配信サービスで生放送中の「ウェザーニュースLiVE・イブニング」を担当していた檜山キャスターは、それまで笑顔を交えて話していた将棋の話題から表情を一転、落ちついた表情と口調で「ここで地震をお伝えします。緊急地震速報をお伝えします」と緊急地震速報のニュースに転じ、「念のため海岸から離れてください」と呼びかけていた。

   檜山キャスターのこの対応は映像とともに3月中旬ごろからネット上で拡散され、海外のネットユーザーからも注目を浴びた。地震に直ちに対応した様子を称賛するコメントが寄せられている。

「真のプロだ。このような緊急のニュースに備えて自発的に訓練していたのだろう。笑顔で地震のニュースを伝えていた場合とのギャップを想像してみるといい」
「表情と声のトーンが変わったこと自体が、テレビをぼんやりと見ている視聴者への警報で、彼らに地震を気付かせるのに完璧だ」
「彼女の即座の反応だけでなく、放送局がすぐに画面を切り替えていた。これほど記憶に残る放送局も見たことがない」(すべて編集部訳)

   J-CASTニュースは3月23日にウェザーニューズ社を通じて檜山キャスター本人から、この反応についての感想などを聞いた。

「普段から専用のトレーニングをしてきているので」

   当時の対応が海外からも称賛されていることに檜山キャスターは

「番組を放送する上でキャスターとしての普段通りの責務を全うしただけなのですが、海外からそのような反応を頂き大変驚いていると同時に温かいお言葉に嬉しく思っています。
ウェザーニュースキャスターは全員、生放送中いつ地震があっても対応できるよう普段から専用のトレーニングをしてきているので、対応できたのだと思います」

と話した。また放送中、どのようなことを考えて対応したかについては

「私が高校生の時に東日本大震災を経験しており、今でもその時の被害の大きさや不安をはっきりと覚えています。皆様が落ち着いて行動し、身の安全を守れるように正確な情報を冷静にお伝えしようと思っていました」

と話している。