J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

「この終わり方は醜い」勝った虎党も苦言 TG戦「突然のコールド宣告」に困惑広がる

   プロ野球の巨人は2021年4月6日、甲子園で阪神と対戦し7回終了降雨コールドの2-6で敗れた。

   試合は巨人先発サンチェス(31)が序盤で乱れ2回3分の0、6安打6失点で降板。打線は阪神先発・西勇輝(30)の前に沈黙し、5回に2点を返すのがやっと。雨が降りしきるなか試合が進められたが、7回裏の阪神の攻撃が終了した時点でコールドゲームが宣告され、阪神の勝利が決まった。

  • 原辰徳監督(2014年撮影)
    原辰徳監督(2014年撮影)
  • 原辰徳監督(2014年撮影)

原監督は3塁ベンチを飛び出し...

   何の前触れもなく幕切れは突然訪れた。7回裏、阪神・佐藤輝明内野手(22)がライトフライに打ち取られスリーアウトになると、審判員がグランド上に集まり協議を始めた。話し合いを終えた直後、球審が突然コールドゲームを宣告。その間も雨は止むことなく降り続けていた。

   この日は試合前から雨が降り続け、試合の途中で雨脚が強まる場面もみられた。グランド状態が悪くなるたびに土が入れられたが、途中で試合が中断されることはなかった。それだけに突然の終了宣告に原辰徳監督(62)は3塁ベンチから飛び出し両腕を上げて「WHY(なぜ)?」のポーズ。そして審判のもとへ歩み寄り説明を求めた。

   野球規則では「球審はプレイを中断した後、少なくとも30分を経過するまでは、打ち切りを命じてはならない」と規定している。その一方で、セ・リーグアグリーメントでは「降雨が激しく、試合続行が不可能と思われたときには、30分を待つことなく、試合を中止することができると」と定められている。

虎党「勝ちはうれしいが後味悪い」

   審判団はグランド状態を見極め、アグリーメントに沿った形で30分を待つことなく試合終了の判断を下したとみられる。スポーツ紙などの報道によると、原監督は試合後、困惑しながらも審判団の判断を受け入れる姿勢を見せたというが、なんとも後味の悪い結末となってしまった。

   突然の幕切れにファンも困惑したようで、インターネット上ではコールドゲームに対する「不満」と「批判」の声が上がった。

   その声は試合に負けたG党のみならず勝利した虎党からも上がり、「この終わり方は醜いわ」「7回裏の攻撃はいらなかった」「阪神ファンだけど納得いかなかった」「勝ちはうれしいけど後味悪い」などの声が寄せられた。

   阪神が甲子園で巨人を迎えての「伝統の一戦」2回戦は、阪神が伊藤将司投手(24)、巨人は畠世周投手(26)が先発のマウンドに上がる。