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無人駅の事務室を「学習室」に 「にぎわい取り戻したい」町の提案受け、JR東が後閑駅リニューアル

   JR東日本上越線の後閑駅(群馬県みなかみ町)で、かつて駅事務室として使っていたスペースをリニューアルし、学生向けの学習室として2021年4月20日にオープンすると4日、JR東日本が発表した。

   後閑駅は2018年4月に無人化されていたが、JR東日本とみなかみ町により、駅にもう一度にぎわいを取り戻したいとリニューアルがなされた。

  • 後閑駅(写真:アフロ)
    後閑駅(写真:アフロ)
  • 後閑駅(写真:アフロ)

ローカル駅の再活性化へ

   後閑駅の1日平均乗車人員は785人(2017年)で、列車本数は1時間に1本程度のローカル駅である。約3年前から無人駅だったこの駅に再び人を呼び込もうと、学習室へのリニューアルがなされた。4月15日にJR東日本高崎支社に取材したところ、みなかみ町から駅の施設を有効活用して駅ににぎわいと取り戻したいという提案があり、学生向けの学習室にリニューアルしたとのことだった。

   駅事務室だったスペースに机や個別の照明、無料Wi-Fi(後日実装予定)が設けられ、集中して勉強できる環境が整えられた。

   また鉄道利用だけでなく、自家用車での送迎やバスの待ち時間にも使えると同社担当者は話している。なお新型コロナウイルス感染症対策として、入室者にはスタッフにより検温・手指消毒・入退出管理・換気が行われる。

   同担当者によれば、列車本数の少ない後閑駅では学生がホームに滞留してしまうこともあった。施設を有効活用し、駅の安全とにぎわいの創出を目指す。

   後閑駅学習室の開室時間は平日15時から20時30分まで、土曜日13時から19時までで、日曜祝日は休みとなる。開室時間中は、みなかみ町からの委託会社スタッフ1人が常駐する。施設の利用は無料。