新作スマートフォン向けアプリゲーム「FAIRY TAIL ギルドマスターズ(以下ギルマス)」の不具合などがSNS上で話題となった。
これを受けて「FAIRY TAIL」シリーズの原作者である漫画家・真島ヒロさんは2021年5月5日、「ファンの皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱい」だと心境を吐露した。
NOA.TEC(東京都新宿区)は4月27日、ギルマスをリリースした。アニメやマンガで人気を博する「FAIRY TAIL」シリーズのシミュレーションRPGゲームだ。
しかし翌28日、さっそく不具合が発見された。ギルマス公式ツイッターによると「内部のテスト環境に接続されてしまう問題が確認された」のだという。テスト環境に繋がっていたとみられるユーザーはSNS上で、有償アイテムやレアリティの高いキャラクターを多数所持していたなどと報告している。
「ガチャキャラやら素材やら手違いで全部配布してるぞ」
「運営が間違えて全ユーザーに1000万石配布して草」
そこで28日15時から翌29日7時にかけて、緊急メンテナンスが実施された。公式ツイッターは修正内容をこう報告している。
「テスト環境に接続されたユーザー様が取得しましたキャラクターデーターや戦歴などの様々なデーターは本番側と混在したり、利用する事は出来ません。また本番側への影響を及ぼしデータが無くなる事もございません」(原文ママ)
アップデート後、テスト環境でプレイしていたとみられるユーザーはデータがなくなってしまったなどとSNS上に書き込んでいる。またリリース後も数日間ゲームがプレイできなかったことなどから、「原作大好きでもこれはできない」などと不満の声が広がっている。
テスト環境に繋がる不具合などが話題となり、ユーチューブ上には同作を酷評する動画の投稿も見られた。
そんな中、原作マンガを手掛ける真島さんは5月5日、ツイッター上でこう述べた。
「FTの新作アプリ、ゲーム炎上系のYouTuberにネタにされてるじゃん。全く監修しなかった僕にも責任はありますね。楽しみにしていたファンの皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです」
真島さんは、現在連載中の漫画「EDENS ZERO」に関わるゲームなどは監修を行っていたが、ギルマスには全く関与していなかったという。
「ちょっと諸事情ありまして、FTの新作アプリ全く監修しませんでした。今後、監修に参加するかどうかは未定ですが、まだ始まったばかり、よいゲームになっていく事を願っています」
ファンからは「先生が悪いわけではない」「作者にこんな事言わすなよ」などと庇う声が寄せられた。