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元IZ*ONE宮脇咲良、去就めぐる報道の量に困惑? 不安なファンに説いた「心得ていてほしいこと」

   日韓合同ユニットIZ*ONE(アイズワン)としての活動を終えた宮脇咲良さん(23)が、グループ活動を終えて初めて自らのラジオ番組「今夜、咲良の木の下で」(bayfm)の収録に臨み、2021年5月6日未明(5日深夜)に放送された。

   宮脇さんは今後もアイドルとして活動することを表明しており、その舞台が日韓どちらになるかが焦点。過去の放送では具体的な言及を避け、ファンに対して「落ち着いて、落ち着いて!」と呼びかけるなどしていた。宮脇さんとしては、ファンへの「軽め」の呼びかけが大きく報じられて「ヤフーニュースになりすぎてる!」と驚いた様子だが、それでもファンに呼びかけるスタイルは続けたい考えのようだ。宮脇さんいわく、アイドルファンが持つべき心得は「公式(発表)を待とう」。気長に発表を待つことで「もっと楽にアイドルを推せる」と説いた。

  • IZ*ONEとしての活動を終えた宮脇咲良さん(2018年12月撮影)。ファンには「公式(発表)を待とう」と呼びかけた
    IZ*ONEとしての活動を終えた宮脇咲良さん(2018年12月撮影)。ファンには「公式(発表)を待とう」と呼びかけた
  • IZ*ONEとしての活動を終えた宮脇咲良さん(2018年12月撮影)。ファンには「公式(発表)を待とう」と呼びかけた

隔離期間の「おとなしくしている状態」で番組をリモート収録

   IZ*ONEは4月28日いっぱいで活動を終了。宮脇さんは25日収録、29日未明(28日深夜)放送の番組で、次週以降も番組は継続するとした上で、

「多分ね、ファンの皆さんは、私がこの先どうするの?と気になってる皆さんいらっしゃると思いますが、『落ち着いて、落ち着いて!』って感じです」

と呼びかけていた。

   放送直後の29日に、宮脇さんら日本人メンバー3人は仁川国際空港経由で帰国。5月2日、帰国後の隔離期間で「おとなしくしている状態」で番組のリモート収録に臨んだ。宮脇さんが番組冒頭で言及したのが、「落ち着いて!」発言の報道ぶりだ。

「日本に帰ってきて思ったことが...別に日本に帰ってきたから、ってわけじゃないんですけど、ヤフーニュースになりすぎてる」

   「ヤフーニュースになる」とは、今回は「自らの動向を各社が報じ、その記事がヤフーに配信・掲載される」の意。少なくとも以下の4本の記事がそれにあたる。

「宮脇咲良、IZ*ONEの活動終了報告『早かったけど長かった』 今後の去就は明言せず」(オリコン)
「『IZ*ONE』グループ活動終了 宮脇咲良ら帰国『落ち着いて、落ち着いてという感じ』」 (スポニチアネックス)
「IZ*ONE、活動終了を迎えファンにメッセージ『一緒に過ごした2年半はすごく幸せでした』」(ABEMA TIMES)
「『IZ*ONE』が伝説残して活動終了 HKT48宮脇咲良ら3人の気になる今後」(東スポWeb)

「ヤフーニュースになるなら、もっとちゃんときれいな言葉で話していたのに」

   宮脇さんは、発言が「ヤフーニュース」として報じられることの驚きを

「ヤフーニュースになるなら、もっとちゃんときれいな言葉で話していたのに、ファンの皆さんに対して軽めにね、『落ち着いてくださいよー!』みたいなノリで言ってたのに、堅い感じでヤフーニュースにされちゃったので、びっくりしましたね...」

などと語る一方で、注目されている自らの去就については、公式発表を待つように呼びかけた。

「ファンの方はきっと、今はSNSも私がしていないので、不安だなとか思う日々があると思うんですけど...。アイドルを応援する上で一番皆さんに心得ていてほしいことは、『公式を待とう』。これ以上のことは言えないんですけど、公式を待とうっていう...」

   さらに一般論としても、「公式を待つ」ことはファンの心情の安定につながると説いた。

「今回の私においてじゃなく、すべてにおいて、アイドルを応援する上において大切なことなので、ぜひそこをファンの皆さんには心得てもらったら、もっと楽にアイドルを推せるんじゃないかなと思います」

   宮脇さんが指摘しているように、「公式を待つ」以外で得られる確実な情報は必ずしも多くない。宮脇さんは、FMの電波やラジコ(radiko)で放送された後に音声ファイルとして公開される「インターネットラジオ」の番組で、19年にAKB48を卒業し、今は韓国のガールズグループ「Rocket Punch」(ロケットパンチ)のメンバーとして活躍する高橋朱里さん(23)と、韓国で「1か月に1回は会ったかな」と明かしている。宮脇さんの発言は次のとおり。再び韓国を活動の場にする可能性について、様々な解釈ができそうだ。

「日本に戻るということで、寂しいけど、必ず戻ってきて、また一緒にご飯食べようねとか言ったりして...。結構、朱里ちゃんとは本当にめちゃめちゃ連絡取っているかなと思いますね。つらいこととかうれしいこととかがあったたびに連絡を取っているので、本当に韓国にいて助けられた友達だな、と思います」
「4月か3月のどこかで1回会って、お話しできて、しっかりお別れもできて...」

HKT48田島芽瑠「もうすぐ帰ってくるかもしれないからね?」

   宮脇さんをめぐっては、韓国の大手事務所に移籍するとの現地報道がある一方で、いちどはHKT48に復帰するとの見方もある。この根拠のひとつとして指摘されているのが、HKT48のウェブサイトをめぐる動きだ。メンバープロフィールのページには「チームH」「チームKIV」「チームTII」「研究生」の4つの区分があり、これまでは宮脇さんと矢吹奈子さん(19)は「IZ*ONE専任活動中」という別の区分に収まっていた。IZ*ONEの活動終了にともなって2人の掲載位置が元々所属していたチームに戻り、これを「復帰」の傍証と解釈する向きもある。

   宮脇さん復帰への期待感を思わず口にするHKT48のメンバーもいる。5月4日に本拠地の西日本シティ銀行HKT48劇場(福岡市中央区)で行われた公演での出来事だ。下野由貴さん(23)が「『笑い方がちょっと気持ち悪い』と言われることが多い」という話題を口にすると、田島芽瑠さん(21)が割って入る形で「そのルーツたどっていったら、絶対さくちゃん(宮脇さん)にならない?」。二人で独特な笑い声をまねしながら、下野さんが「(同期の)1期生で、多分うつっちゃってるんだろうね」と応じると、田島さんは

「(チーム)KIVで一緒だったから...。もうすぐ帰ってくるかもしれないからね?うつっちゃう」

と話した。仮に宮脇さんが復帰するとなると、宮脇さんの「ちょっと気持ち悪い」笑い方が改めて下野さんに伝染するかもしれない、という話題だ。ただ、メンバーとしては、宮脇さんがHKT48劇場でパフォーマンスすることを現実的なこととして受け止めている、という見方もできるエピソードだ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)