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原巨人「首位奪還」へ虎視眈々 懸念のリリーフ立て直しで交流戦巻き返しへ

   プロ野球・巨人のルビー・デラロサ投手(32)とチアゴ・ビエイラ投手(28)が2021年5月18日、東京ドームで行われた1軍の試合前練習に合流した。

   デラロサは米国市民権取得の申請のため4月15日に渡米し5月3日に再来日。2週間の自主隔離期間を終えチームに合流した。2軍で調整していたビエイラはこの日、出場選手登録され1軍に昇格。首位奪回へ向けてブルペン強化を図る。

  • 原辰徳監督(2014年撮影)
    原辰徳監督(2014年撮影)
  • 原辰徳監督(2014年撮影)

15日阪神戦は9回に3投手つぎ込み勝利

   1カ月以上の長期離脱を経てようやく守護神が戻ってくる。デラロサは今後、一定の調整期間を置いてから1軍に昇格するとみられ、早ければ25日に開幕するセ・パ交流戦の楽天戦での復帰が見込まれる。交流戦はリリーフ陣揃い踏みで臨むことになりそうだ。

   デラロサが4月15日に渡米して以降、原辰徳監督(62)はクローザーを固定しなかった。

   状況に応じてセットアッパーの中川皓太(27)、鍵谷陽平(30)、ビエイラらをクローザーで起用。勝負どころでは積極的にリリーフ陣が投入され、5月15日の阪神戦では2点リードの9回に鍵谷、大江竜聖(22)、野上亮磨(33)がつぎ込まれ、この3投手によるリレーでなんとか切り抜けた。

阪神・守護神スアレスは抜群の安定感

   首位奪回に向けてデラロサの存在は欠かせない。

   5月17日時点でチーム防御率はリーグ3位につけるが、救援防御率はリーグワーストでリリーフ陣の立て直しが急務となっている。デラロサがクローザーに復帰し、最後が固定されることで、中川、鍵谷、野上、ビエイラ、高梨雄平(28)らを有効的に起用することが可能となるだろう。

   首位阪神はクローザーのスアレス(30)が抜群の安定感を誇り、「勝利の方程式」の一角を担う岩貞祐太(29)、岩崎優(29)らリリーフ陣が盤石で「勝ちパターン」が確立されている。これが今季の阪神の強みのひとつで、首位快走の要因となっている。

   デラロサが1軍に復帰するまでの間はクローザーを固定せずにリリーフ陣総動員で繋いでいくことが予想される。18日からは本拠地・東京ドームで広島と2連戦、21日からは敵地に乗り込み中日との3連戦。そしてその先には序盤戦の大きなヤマとなる交流戦を控えている。首位奪回へいかなる采配を見せるか。指揮官の手腕に注目される。