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博多華丸の西郷隆盛が「違和感なし」 薩摩弁に目力...「青天を衝け」ハマり演技に反響

   俳優の吉沢亮さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「青天を衝け」の第15話が、2021年5月23日に放送され、お笑いコンビ「博多華丸・大吉」の博多華丸さんが西郷吉之助(隆盛)を演じ、その名演技が話題になっている。

  • 博多華丸さん(2015年撮影)
    博多華丸さん(2015年撮影)
  • 博多華丸さん(2015年撮影)

華丸西郷が使った薩摩弁

   大河ドラマ60作目。主人公は「日本資本主義の父」こと新一万円札の顔としても注目される実業家・渋沢栄一で、2015年後期朝ドラ「あさが来た」で知られる脚本家・大森美香さんのオリジナル作品となる。幕末から明治と、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、近代日本のあるべき姿を追い続けた生涯をエネルギッシュに描く。

   第15回「篤太夫、薩摩潜入」では、栄一が一橋家の武士として初の給料をもらい、雇い主である徳川慶喜(草彅剛さん)の側近でブレーン的存在の平岡円四郎(堤真一さん)から「篤太夫(とくだゆう)」という武士名を授かる。

   そんな篤太夫としての初仕事は、大阪・摂海の要職に就く薩摩藩士・折田要蔵(徳井優さん)の隠密調査。栄一が折田の門下生らとともに勉強に調査に精を出していたある日、西郷が折田を訪ねにやって来る。折田と酒をかわすシーンでは、同席する篤太夫に対し、「渋沢っち言うたか。おはんもこげんとを信じちゃいかんど」と折田の大口について薩摩弁で苦言を呈し、渋い顔になる。

「(出演したのは)双子の兄です」とボケ

   後日、栄一と2人きりで豚鍋を囲むと、西郷は「どうせ平岡殿の命(令)で、こっちん(薩摩の)様子でも見に来たんじゃっどが?」と尋ねる。真の目的を見抜かれ一瞬戸惑う栄一だが、まっすぐな目で「平岡様の命(令)もございます。しかし某は、百姓から武士になったばかりでまだ多くを知らず、何でも学んでやろうという気概で参りました」と正直に告白する。

   そんな栄一の実直さに、西郷は「こん世はどげんなるち思う?(この世はどうなると思う?)」と率直な意見を聞き、あまりに賢い平岡について「先のことが見えすぎる人間は往々にして非業の最期を遂げる」と行く末を案じるのだった。

   視聴者からは、華丸さんの力強い目力やどっしりと構えるような佇まいに注目する声が続出。「華丸さんの西郷さん良かったな... なんかこう優しそうで油断しそうになるこの感じ...」「華丸さんの西郷どん、いい塩梅で底知れない不気味さがあってよかったな?」「華丸さんの西郷さん役、合ってましたね。身長と横幅が足りないのではないかと思っていたのですが、構図のおかげでしょうか?全く違和感なし。 濃い顔での豊かな表情で魅力的な西郷さんでした」「下野後のビジュアルとか絶対にハマるもんな、華丸隆盛。どことなく土の匂いも感じられるし」などと反響を呼んでいる。

   また、放送翌日の朝のNHK情報番組「あさイチ」に出演した際、ほかの出演者から演技力を感心されると、華丸さんは「(出演したのは)双子の兄です」「ぼくじゃない」と照れたようにボケていた。