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「2回目なのに泣けちゃって...」 少女歌劇描く「レヴュースタァライト」劇場版、出演声優語った見どころ

   舞台とアニメで展開するメディアミックスプロジェクト「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」の最新作となるアニメ映画「劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト」が2021年6月4日に全国公開され、東京・新宿バルト9で初日舞台挨拶が行われた。小山百代さん(愛城華恋役)・三森すずこさん(神楽ひかり役)・古川知宏さん(監督)・樋口達人さん(脚本)・武次茜プロデューサーが登壇し、本作のみどころと制作秘話を語った。

  • 左から樋口達人さん(脚本)・三森すずこさん(神楽ひかり役)・古川知宏さん(監督)・小山百代さん(愛城華恋役)・武次茜プロデューサー
    左から樋口達人さん(脚本)・三森すずこさん(神楽ひかり役)・古川知宏さん(監督)・小山百代さん(愛城華恋役)・武次茜プロデューサー
  • 左から樋口達人さん(脚本)・三森すずこさん(神楽ひかり役)・古川知宏さん(監督)・小山百代さん(愛城華恋役)・武次茜プロデューサー
  • 幼馴染の華恋とひかり、今回の「レヴュー」での結末は…(C)Project Revue Starlight

プロデューサー「一度灰になった状態から」

   「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」では2018年にTVアニメを放映、2020年にはアニメ版を再構成した上新規シーンを追加した劇場版「少女☆歌劇 レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド」を再生産総集編として公開、今回公開の「劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト」はそれらのエピソードに続く完全新作として制作された。本作では聖翔音楽学院の三年生となった愛城華恋ら「九九組」が「新章」の結末をめぐって戦う「レヴュー」を繰り広げる。

   新作アニメとしては3年ぶりの本作に、神楽ひかり役の三森さんは、「どんな風にこの作品の集大成を目指していくのか、いち演者そしてファンとして楽しみにしていましたがものすごい壮絶で、こういう道を切り開いて行ったのかと今見て思っています」と話し、小山さんは「アフレコをしていたのがもうだいぶ前なので、今日公開できたのが本当にうれしいです」と、緊急事態宣言に伴う公開延期がありながらも公開できた喜びを語った。

   脚本の樋口さんからは「やり残しのない作品にしましょうとゼロベースで積み上げて、全12話のTVシリーズ以上の熱量になりました」「アニメがコース料理なら、こちらは全部盛りでハイカロリーで全部詰めました」と本作の「濃さ」が語られたが、制作スタッフからは他にも

「(TV版が終わって)一度灰になった状態からどうしようかと思いつつ制作が始まりましたが、やっぱり再生産できるんだな、情熱を持ってできるんだな、と感謝の気持ちでいっぱいです」(武次プロデューサー)
「作っていく過程でこんなにキャラクター皆のことが好きだったんだなって思えるようになり、彼女たちの姿の奥にキャストの姿が見えてきました」(古川監督)

といった現場の熱さをうかがわせるトークが繰り広げられた。

   「舞台」が大きなキーワードになる本プロジェクトでは、少女達が演劇に情熱を燃やす様が描かれる。「ひかりちゃんたちも私と同じような舞台少女としての情熱を持って人生を歩んでいるんだなと思うとすごくキュンとして、一心同体なんだなって思いました」と三森さんは自らの経験にもリンクさせて、劇場版で印象に残った場面を振り返った。

レヴューで「デコトラ」登場?

   また劇中で繰り広げられる「レヴュー」のシーンでは全曲書下ろしの新曲が用いられるが、「全曲好きです」(小山さん)「耳が忙しい」(三森さん)というレヴューシーンについて、古川監督が力を入れた描写は「デコトラ」だという。

   「デコトラをアニメでちゃんと見たことがなかったんですが、今後10年くらいはアニメ界における金字塔を作ろうと思って...」と意気込みを話す。どんな場面でデコトラが登場するか注目だ。

   そしてキャストからは

「九九組として過ごしてきた時間がぐっとここに集約されているなという気持ちでいます。私達9人、役者9人の物語でもあるし、観に来てくださった皆さんの物語でもあるので、エンドロールまで最後まで必ず見てねってこれ皆(周りのファンに)言ってください!」(三森さん)
「実は朝一で映画館で観てきてもう感想を語りあかしたいくらいなのですが、私達自身もスタァライトのファンであり、皆さんと同じ気持ちでこの映画に携わっています。エンドロールでグッときて2回目なのに泣けちゃって...1回見て心で咀嚼してまた観てみるとみえ方が違うと思いますので、何度でも劇場に足をお運びください」(小山さん)

とファンにメッセージが送られた。

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)