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弁当店で暴言、あごマスク男が謝罪訪問も... 店長「到底許せません。示談も応じない」その理由は

   東京・亀戸の弁当店「キッチンDIVE」で2人組の男が店員2人に暴言を吐くなどした問題で、店員に小銭をぶつけた男1人が店に謝罪に訪れたことが分かった。

   店によると、その後警察に連行され、警察が事情聴取している模様だ。もう1人の男は、謝罪に来ていないというが、店では、身元情報を得ているとして、警察への出頭などを促している。

  • 店員に小銭などを投げつける男ら(キッチンDIVEのツイッター投稿動画から)
    店員に小銭などを投げつける男ら(キッチンDIVEのツイッター投稿動画から)
  • 店員に小銭などを投げつける男ら(キッチンDIVEのツイッター投稿動画から)
  • 【写真】店の窓際に設置されたパソコンのモニター

「到底許せません。示談にも応じないです」と謝罪を拒否

   「すみません」と言って、スーツ姿の男が店に入ってくる。今度は、あごマスクではなく、普通に着用して、右手には、菓子折を持っていた。

   男は2021年6月2日20時過ぎ、事前の連絡もなくいきなりキッチンDIVEを訪れ、テレビ朝日のニュースサイトが3日夜、その様子を映した店内のライブ配信映像を流した。

   男は、カウンター内にいる店員に頭を何度か下げる。映像ではその後、警察官が店内に入る様子が映っていた。

   キッチンDIVEの伊藤慶店長(39)が6月4日、J-CASTニュースの取材に答えたところでは、そのとき不在だった伊藤店長は、電話で男と話した。

   男は、「すいませんでした。許していただけますか」と謝罪したが、伊藤店長は、「到底許せません。示談にも応じないです」と突っぱねた。パトカーを呼ぶので、警察署で事情聴取に応じるよう求めた。すると、男は、「分かりました」と答えたため、伊藤店長が警察に通報した。その後、警察官が来て、男は連行されたという。男が逮捕されたかどうかは、警察の管轄のため話せないとしている。

   店のツイッターでは当初、謝罪は受けるとしていたが、伊藤店長は、男の謝罪を拒否したと明かした。

「反省して自首の扱いになれば、それでいい」と理解も

「それは、犯人が同じ飲食店関係者であると発覚したことや、テレビで放送され、店のツイートもバズった後だったからです。顔も晒されて周りからのプレッシャーに負け、自己保身のために来たと分かりました。その前でしたら、和解や示談をすることもありえましたが、受け付けられないと思いました」

   店のツイートでは、男が持ってきた菓子折も、受け取れないとして、保管していると明かした。

   ただ、伊藤店長は、男が店に来たことに一定の評価も示す。

「私どもとしては絶対に許す気はないですが、謝罪については、理解しないといけないと思っています。警察の事情聴取で、犯人が反省の意を示して、自首の扱いになれば、それでいいんじゃないですか」

   キッチンDIVEには、男らについての情報が10件前後寄せられており、うち5、6件が同じ飲食店の情報だったことから、謝罪に来た男の店も把握しているそうだ。

   パーカーを着ていたもう1人の男は、6月4日昼過ぎまでには、キッチンDIVEに謝罪に来ていないとした。しかし、店のツイートによると、この男についても、身元が割れているという。男が「こんな店炎上させてやるからな!」と発言していたことから、場合によっては、放火予告などとして刑事告訴して厳罰化を求めることもありうるとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)