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巨人・原采配は「重度の左右病」か 「左腕対策」空回り...19歳左腕に13三振

   プロ野球の巨人が2021年6月9日、京セラドームでオリックスと対戦し1-3で敗れた。

   巨人はオリックス先発・宮城大弥(19)に抑え込まれ7回2死まで無安打と沈黙。主砲・岡本和真(24)のソロ本塁打がチーム初安打となったが、後が続かず1点止まり。原辰徳監督(62)は左腕対策としてスタメンを入れ替えたが結果につながらず、19歳左腕に13三振。オリックス戦2試合で計29三振の屈辱となった。

  • 原辰徳監督(2014年撮影)
    原辰徳監督(2014年撮影)
  • 原辰徳監督(2014年撮影)

スタメンには右打者ズラリ

   2点ビハインドの7回、2死走者なしの場面で岡本が宮城の142キロのストレートをレフトスタンド中段に叩き込んだ。この一発がチームとして初めての安打だった。ここまで宮城に完全に抑え込まれ、主砲の意地の一撃で反撃に転じたかったところだが、流れを引き寄せることが出来なかった。

   この日は左腕・宮城が先発ということで、巨人は左対策としてスタメンを入れ替えた。

   左打者の松原聖弥(26)、亀井善行(38)、大城卓三(28)を外して、石川慎吾(28)を「1番・ライト」、若林晃弘(27)を「7番・センター」で起用し、先発サンチェスとの相性も考えてか、捕手には炭谷銀仁朗(33)が起用された。

   この日のスタメンはスイッチヒッターの若林、スモーク以外で左打者は吉川尚輝(26)のみで、右打者をズラリ並べた。前日8日のオリックス戦で3安打2打点の松原、3安打の亀井をベンチに温存させてまで、右打者にこだわった采配だった。

G党「なぜ松原をスタメン外した」

   その松原は5回の守備からセンターに入り、8回1死からセンター前ヒットで出塁。2死1塁となったところで、炭谷の代打として大城が起用され、ライト前ヒットでチャンスを広げた。2死1、3塁と、この日初めてチャンスらしいチャンスを迎えるも、香月一也(25)が三振に倒れ追加点はならなかった。

   この日はオリックス先発の宮城の好投もあり、巨人打線はわずか3安打に終わった。指揮官の「左対策」は空回りし、打線は三振の山を築き上げた。ツイッターでは指揮官の采配を疑問視する声もみられ「左右にこだわりすぎ」「重度の左右病」「なぜ松原をスタメン外した」「原采配が裏目に出た」などの声が上がった。

   前日8日は球団史上最多となる9人の投手をつぎ込んだが、この日は先発サンチェスが6回途中まで試合を作り、「マシンガン継投」は封印され計3投手でとどめた。チームはセ・パ交流戦で1つ負け越し、リーグ成績では首位・阪神とのゲーム差は「5」に広がった。チームは引き分けを挟んで3連敗。10日の先発は高橋優貴(24)が予定され、連敗ストップに期待がかかる。