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原巨人「貧打」をファン嘆く 2戦で岡本和真の本塁打1点のみ...遠のく首位、近づくBクラス

   プロ野球の巨人は2021年6月10日、京セラドームでオリックスと対戦し0-6の完封負けを喫した。

   オリックス先発・山崎福也(28)に6回まで4安打に抑えられ、7回以降はオリックスのリリーフ陣の前にわずか1安打。前日9日のオリックス戦に続いてまたも左腕投手を攻略できず引き分けをはさんで4連敗。首位・阪神とのゲーム差は6ゲームとなり、3位ヤクルトが1ゲーム差で追いかける展開となった。

  • 原辰徳監督(2014年撮影)
    原辰徳監督(2014年撮影)
  • 原辰徳監督(2014年撮影)

前日8日は19歳左腕に完敗

   この日も左腕を打ち崩せなかった。

   オリックス先発の左腕・山崎の対策として巨人はスタメンに7人の右打者(若林、スモークは両打)を並べた。山崎の対右被打率は2割台で、これに対して対左被打率は3割を超えており、データ的には左打者よりも右打者を抑えている。それでも原辰徳監督(62)は右打者にこだわったオーダーを組んできた。

   得点のチャンスはあった。4回、ウィーラー(34)と岡本和真(24)のヒットで1死1、2塁とした。だが5番・中島宏之(38)がサードゴロでダブルプレーに倒れ得点ならず。6回には2死ながら満塁の好機を作るも、スモークがサードゴロ。7回2死1、2塁のチャンスではウィーラーがファウルフライに打ち取られた。

   前日9日はオリックスの19歳左腕・宮城大弥投手に完全に抑え込まれた。7回2死までノーヒットで、チーム初安打が主砲・岡本のソロ本塁打だった。9日は計3安打に終わり、この日は5安打完封。この2試合での得点は岡本の本塁打による1点のみ。チーム打率はリーグ5位に低迷し、打線の沈黙が続いている。

唯一の「収穫」はリリーフ陣の休養か...

   一方で先発・高橋優貴(24)の投球もピリッとしなかった。初回にいきなり3点を失い、その後は立ち直ったかに見えたが6回にT-岡田(33)に3ランを浴びた。巨人ベンチは計6失点の高橋を7回まで投げさせ、8回に田中豊樹(27)を起用。結局この日は2投手の起用でとどめ、リリーフ陣が休養出来たのが唯一の「収穫」だったかもしれない。

   この日は初回に3番・吉川尚輝(26)が左手に死球を受け病院に直行。スポーツ各紙の報道によると、精密検査の結果、左手中指末節骨骨折、左手中指爪根脱臼と診断されたという。好調を維持していた3番・吉川の痛すぎる戦線離脱。打線のテコ入れが急務となる。

   チームはこれで1分けを挟んで4連敗。首位・阪神とのゲーム差は「6」に広がり、3位ヤクルトは1ゲーム差で猛追している。ツイッターでは、G党からここ2試合の貧打ぶりを嘆く声が上がっており、さらには「Bクラスは時間の問題」と悲観する声も。11日からはセ・パ交流戦最終カードとなるロッテ3連戦が控え、原巨人の巻き返しに期待がかかる。