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巨人「首位奪取」は時間の問題か 「監督の能力では明らかに...」懸念される矢野采配

   追いつくのは時間の問題か――。プロ野球・巨人が今季初の7連勝を飾り、首位の阪神に2.5ゲーム差まで接近した。

   一時は8.5ゲーム差まで広がり、独走するかに見えた阪神だがDeNAに本拠地・甲子園で今季初の同一カード3連敗を喫するなど完全に勢いを失っている。

  • 原監督(2014年撮影)
    原監督(2014年撮影)
  • 原監督(2014年撮影)

「選手を信じるのは大事だが...」

「戦力を見ると阪神と巨人は互角に近いが、監督としての能力は原監督の方が明らかに矢野監督より上。丸佳浩を不調と見るや2軍降格の決断をしたが、今は完全に調子を取り戻して主軸として活躍している。

対照的に矢野監督は打撃不振の大山悠輔を4番にこだわって使い続け、完全にブレーキになっている。選手を信じるのは大事だが、戦局を見極める判断が遅い。このまま大山の4番にこだわり続けると致命傷になる恐れがある」(スポーツ紙デスク)

   ドラフト1位・佐藤輝明、ドラフト2位・伊藤将司、ドラフト6位・中野拓夢と新戦力の活躍が目立つが、1シーズンをフルに戦った経験がないため過度な期待は禁物だ。

   勝負の夏場に向けて鍵を握るのが主軸の活躍だが、4番を打つ大山の調子が上がってこない。 6月は月間打率.220、3本塁打、11打点。重圧が気負いになっているようにも感じる。得点圏打率.203とチャンスで1本が出ない。

   スポーツ紙の遊軍記者は「原監督が阪神の指揮官だったら大山をとっくの前に4番から外していたでしょう。マルテ、サンズ、佐藤輝と他にも4番を打てる力を持った選手はいる。今の大山は結果を出そうと気ばかりが焦って無駄な力が入っているようにも感じる。7番ぐらいで気楽に打たせた方が結果は出ると思う」と分析する。

思い出される13年前の「メークレジェンド」

   巨人は北京五輪が開催された08年に首位を快走していた阪神の最大11.5ゲーム差を夏場の猛追でひっくり返し、「メークレジェンド」を成し遂げた成功体験がある。

   当時も指揮をふるっていた原監督は自信があるだろう。一騎打ちの展開になれば、心理状態も巨人が有利に働く。阪神との対戦成績を紐解くと、12年から9年連続カード勝ち越し。昨年も開幕3連勝を飾るなど16勝8敗と大きく勝ち越している。

   巨人が追いつくか、阪神が再び突き放すか。矢野監督が「我慢の采配」を続けるのかがペナントレースの行方を占う上で、大きなポイントになりそうだ。(中町顕吾)