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韓国MBCまた不適切放送 3位の柔道代表への発言物議...現地メディア「五輪精神を毀損」

   東京五輪をめぐる韓国放送局MBCでの「不適切発言」が韓国国内でまたも物議をかもしている。韓国メディア「中央日報」(WEB版)が2021年7月27日に伝えた。

   記事によると、「不適切発言」があったのは26日に行われた柔道男子73キロ級の3位決定戦における中継だったという。

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「私たちが望んでいた色のメダルではありませんが」

   試合は韓国代表の安昌林がルスタム・オルジョフ(アゼルバイジャン)に勝利し銅メダルを獲得。この模様を実況したMBCのキャスターが「私たちが望んでいた色のメダルではありませんが」とコメントし波紋が広がっているという。

   記事では同キャスターが「過去5年間で流してきた汗と涙、それと引き換えに十分満足することができるだろう」とも発言していることから、これまでの安昌林の努力を考えればさらなる成果を収められたと解釈される可能性を示唆。その一方で、視聴者から「MBCの解説がオリンピック精神を毀損した」など批判の声が上がっていることを指摘した。

   MBCは23日に行われた開会式中継で各国選手団の入場場面で不適切な写真を出して批判を浴びた。

   ウクライナ選手団の入場場面では、86年4月に起こったチェルノブイリ原発事故の写真を出し、エルサルバドル選手団が入場する場面ではビットコインの写真を。そしてハイチ選手団の入場シーンでは暴動の写真を見せて紹介した。

オウンゴール選手に「ありがとう、マリン」

   MBCはこの件で該当国と視聴者に謝罪を表明し、米CNN、ニューヨーク・タイムズや英国紙ガーディアンなど欧米の主要メディアにも取り上げられた。ガーディアンはMBCが各国紹介で使用した写真について「正気でないものから奇妙なものまでさまざまだった」と指摘している。

   MBCの失態はこれに留まらず、25日には男子サッカーの中継における「不適切字幕」で批判を浴びた。

   複数の韓国メディアによると、25日にカシマスタジアム(茨城県鹿嶋市)で行われた男子サッカー1次リーグB組第2節ルーマニア戦で、MBCが試合中継中に不適切な字幕を出したという。

   韓国は前半27分にルーマニアMFマリウス・マリンのオウンゴールによって先制し、前半を1-0で折り返した。後半が始まるまでの間に広告が流され、画面右上で前半1-0のスコアを伝えた際に「ありがとう、マリン」の字幕が添えられた。

   韓国メディアによると、MBCのパク・ソンジェ社長は26日に謝罪会見を開き、開会式で不適切写真を使用して選手団を紹介したことと、サッカーの中継で不適切な字幕を使用したことについて謝罪した。