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「銀メダル拒否」で物議の五輪英国選手 「首に巻いて微笑むべきだった」と後悔

   東京五輪ボクシング男子ライトヘビー級(75キロ~81キロ)銀メダリストのベンジャミン・ウィテカー(英国、24)が、表彰式でのメダル着用拒否について釈明した。複数の海外メディアが伝えた。

  • 銀メダルを獲得したベンジャミン・ウィテカー(写真:ロイター/アフロ)
    銀メダルを獲得したベンジャミン・ウィテカー(写真:ロイター/アフロ)
  • 銀メダルを獲得したベンジャミン・ウィテカー(写真:ロイター/アフロ)
  • 表彰式でうなだれるウィテカー(写真:新華社/アフロ)

表彰式でメダルをポケットに

   ウィテカーは2021年8月4日に行われたボクシング男子ライトヘビー級決勝に出場し、アルレン・ロペス(キューバ、28)にポイント負けを喫し銀メダルを獲得した。

   試合後の表彰式でウィテカーはポケットに手を入れたまま表彰台に上がり、メダルを首にかけずにポケットに入れ終始不満げな表情を浮かべていた。この振る舞いはSNSで「不名誉な行為」などと批判を集めた。

   英メディア「デイリーメール」(WEB版)によると、ウィテカーはメダル着用を拒否した理由を次のように語っている。

「私は金(メダル)を失った。私にとってそれは失敗です。だから今は銀(メダル)を祝うつもりはありません。何年かして振り返った時にこれがどれほどの功績だったか分かると思います」

ウィテカー「これは私だけのものではなく...」

   表彰式ではメダルを首からかけることを拒否したウィテカーだったが、その後のメディア対応ではメダルを首にかけて臨んだという。

   英メディア「スカイニュース」は、ウィテカーが表彰式での行為を後悔していると報じた。

   ウィテカーは「この美しい銀メダルを首に巻いて微笑むべきだった」と悔やみ、「これは私だけのものではなく国のためのものだからだ」と述べた。そして無礼な態度をとるつもりはなかったと主張したという。

   24歳のウィテカーは18年EU選手権ライトヘビー級で金メダルを獲得し、19年の世界選手権同級で銅メダルを獲得。今大会は金メダルを獲得したロペスとともに優勝候補のひとりだった。