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「これぞ高校野球」甲子園の一幕に感動の声 「敗者」鹿島学園が「勝者」盛岡大付を拍手で送り出す

   夏の甲子園大会に出場した鹿島学園(茨城)のスポーツマンシップにSNSで称賛の声が上がった。

  • 連日熱戦が繰り広げられる甲子園大会
    連日熱戦が繰り広げられる甲子園大会
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試合は0-7で敗れたが...

   第103回全国高校野球選手権第4日が2021年8月16日、甲子園球場で行われ、第4試合に出場した鹿島学園(茨城)が盛岡大付(岩手)に0-7で敗れた。

   鹿島学園は4回に盛岡大付・平内純兵選手(3年)の3ランで3点を失い、6回には失策がからんで4失点。打線は相手エース渡辺翔真投手(3年)に5安打に抑えられ、完封負けを喫した。

   春夏通じて初めて甲子園の土を踏んだ鹿島学園。甲子園初勝利はならなかったが、試合後に監督、選手らが相手チームに向けた行為が大きな注目を集めた。

   鹿島学園、盛岡大付ともにスタンドの応援団にあいさつし、ベンチでの後片付けを終えグラウンドを去る時だった。

SNSでは「監督さんの教えが素晴らしい」

   勝利した盛岡大付が先にグラウンドから引き揚げ、鹿島学園が一塁ベンチ横で盛岡大付を見送った。

   盛岡大付の選手らが次々とグラウンドを去って行くなか、列の先頭に立っていた鹿島学園の鈴木博識監督は脱帽して拍手を送った。鹿島学園の選手らも監督と同じように勝者を祝福するように拍手で見送った。

   試合に敗れはしたものの最後までスポーツマンシップを忘れなかった鹿島学園の監督、選手らにツイッターでは「これぞ高校野球」「拍手で送るシーンに感動して涙」「茨城県民として誇らしい」「監督さんの教えが素晴らしい」などの称賛の声が相次いだ。