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まるでイナバウアー!柔らかすぎるホッキョクグマに驚愕 どうやって撮影?釧路市動物園に聞いた

   首が柔らかすぎるホッキョクグマの写真に、SNS上で大きな注目が集まっている。人のように立ち上がりながら首を傾け、普通でない位置に顔がある。背中の上に、上下逆さまの顔が乗っているように見えるのだ。

   J-CASTニュースは2021年11月19日、飼育する釧路市動物園を取材した。

  • 注目を集めたホッキョクグマのミルクちゃん(釧路市動物園提供)
    注目を集めたホッキョクグマのミルクちゃん(釧路市動物園提供)
  • 注目を集めたホッキョクグマのミルクちゃん(釧路市動物園提供)
  • SNS上の注目が集まったユニークなポーズ(釧路市動物園提供)

「ミルクさん、首がとても柔らかいですね...」

   釧路市動物園は18日、公式サイト上のブログで園内の様子を伝えた。同日の園内の最低気温は-6.5度で、霜柱を観察した。そんな寒さの中でも、活発的に過ごしているのがホッキョググマたちだった。

   ブログでは2頭いるホッキョググマのうちの1頭、ミルクちゃんの様子をこう知らせる。

「ミルクさん、首がとても柔らかいですね...」

   ミルクちゃんは片手を壁に添えながら立ち上がり、首を大きく背面に反らせる。フワフワした毛に覆われているため、まるで背中と頭がくっついているかのように見える。

   同園がこの写真をツイッター上でも紹介したところ、「いやこれ首どうなってんの?」「からだ柔らかいですね!」といった驚きの声が寄せられた。リプライ欄には、フィギュアスケートのイナバウアーポーズや、漫画「ONEPIECE」に登場するボア・ハンコックの「見下しすぎのポーズ」などに似ているという意見もあった。

   ツイートは19日17時現在までに約1.4万リツイートされ、約6.3万件の「いいね」の反響があった。

器用で愛嬌のあるミルクちゃん

   ミルクちゃんは12年12月4日に秋田県男鹿水族館で生まれ、14年1月に釧路市動物園にやってきた。

   園の広報担当者は19日、話題となったのけ反りポーズの撮影背景をこう話す。

「たまたま飼育作業の中で撮影したものです。物でよく遊ぶ子で、そういう状況を撮影するために飼育員が立ち入っていたと思うのですが、たまたま映った動きが面白いと感じツイッターに投稿しました。この態勢は普段からよくやるものですね」

   ミルクちゃんはとても器用で、普段から2足歩行で歩き回ることが多い。三角コーンのおもちゃを被ってみたり、プラスチックのドラム缶やポリタンクなどの玩具を前足で抱えたり転がしたりする様子も見られる。立ち上がって首を伸ばしていることもあり、その動きを捉えたのが今回の写真だ。

   担当者は、「これほど道具で遊ぶホッキョクグマはなかなかいないのでは」と推測している。

   こうした行動が人気を博し、ミルクちゃんには全国にファンがいる。公式サイト上にはソフトクリームのおもちゃを抱きかかえるミルクちゃんの写真が掲載されている。玩具はファンから贈られたものだ。

「たまたま写真では奇抜に映っていると思いますが、もともとは愛嬌のある可愛い子です。ぜひ実物を見に釧路市動物園にお越しいただければ幸いです。
ユーチューブで動画も公開しているので、そちらでもミルクの可愛い姿が伝わると思います」

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)