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朝倉未来、ツバ吐きヤラセ疑惑も「俺は聞いてない」 1000万企画騒動、当事者対談で語った真相

   格闘家・朝倉未来さんが2021年11月27日、ABEMAで20日に配信された企画「朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」で対戦相手から受けた「ツバ吐きパフォーマンス」をめぐる騒動に言及した。

  • 朝倉未来選手(写真:Motoo Naka/アフロ)
    朝倉未来選手(写真:Motoo Naka/アフロ)
  • 朝倉未来選手(写真:Motoo Naka/アフロ)

「それはやれと言われたからやったわけではないんですよ、モハンが」

   対戦相手のモハン・ドラゴン選手は試合前の会見で、自らの手にツバを吐きかけ、朝倉選手の頭をくしゃくしゃと掴むパフォーマンスを行なった。朝倉選手は言葉すら発さなかったものの、表情を強張らせた。

   モハン選手は22日に自身のYouTubeチャンネルを更新し、ストリートファイト企画の舞台裏を明かしていた。ツバ吐きパフォーマンスは自ら考えたものであるとしつつも「ツバは吐いたふりして、頭触るだけ。もちろん朝倉未来選手側の許可がないとできない」と、スタッフに申し出て許可が出たと聞いたために行ったと語っていた。

   朝倉選手のもとには、モハン選手側が事前に申し出ていたとの話を受け、パフォーマンスが「やらせではないか」との声が相次いでいた。朝倉選手自身は24日、YouTubeチャンネルに公開した動画で、ツバ吐きパフォーマンスについて「しっかり訂正させてもらいますけど、僕はその話を聞いていないです」との認識を示した。

   こうした中、朝倉選手は27日公開の「1000万企画のモハンドラゴン選手に唾の件聞いてみた」と題した動画でモハン選手と対談。朝倉選手は笑いながら、「あれですよね、煽りね。あれはどうなんですか? ABEMA TVの人がOKをしてくれたみたいな?」と問いかけた。

   モハン選手は「それはやれと言われたからやったわけではないんですよ。モハンが」と、あくまでも自分が申し出たパフォーマンスだったことを強調。「『やっていいですか?』って聞いたら、『いいですよ』って?」と確かめた朝倉選手に、「はい」と目を見て肯定した。

「目が合ったから怖くて、できなくて」

   朝倉選手が「でも盛り上げるためにやったんですよね?」と尋ねると、モハン選手は「そう、あの(コナー・)マクレガーの真似」と照れ笑いを浮かべた。

   「マクレガーの真似!? ああ! それ(フロイド・)メイウェザー(・ジュニア)にやった...」と、朝倉選手も合点がいった様子だ。

   ただ、モハン選手は当時の心境として「私、躊躇して、緊張して。(朝倉選手と)目が合ったから怖くて、できなくて」と勇気が必要だったと振り返った。まさかの弱気な発言に、朝倉選手が「怖くて!?」と驚くと、モハン選手は

「違うんですよ、先に(朝倉選手側に)伝えられてて、OK出てるけど、でも『このまま本当にやるのか? 叩くのか? 黙って?』と見られたので『いや、え?どうしよう』ってなって」

と葛藤があったことを明かした。朝倉選手側がパフォーマンスについて了解しているものと思っていたが故の緊張だったようだ。

   朝倉選手は「めちゃめちゃお茶目やん」と思わず笑み。ツバ吐きパフォーマンスについて、

「まぁとにかくモハン・ドラゴン選手が、自発的に盛り上げるためにこういうプロモーションとしてやっていいですか? っていうことを多分ABEMA TVに聞いたところ、『朝倉未来選手から許可が下りています』みたいな感じで返されたんでやったけど、俺は聞いてなかったよって話です」

と総括した。

「あれ聞いてなくてよく、良い顔していられましたね」

   モハン選手は「あれ聞いてなくてよく、良い顔していられましたね」と朝倉選手の忍耐力を称賛。しかし、朝倉選手は「めっちゃキレてましたよ」と笑って返していた。

   モハン選手は後から朝倉選手が怒っていたことを知り、「(知った)あとで緊張したんですよ。その時は『やった!』『楽しかった!』って」と当初は無邪気にはしゃいでいたという。

   コメント欄には、試合当時を振り返った2人それぞれの人柄についてのコメントが寄せられている。

「モハンさんの人柄が素晴らしい こんな人思いで真面目でしっかりと感謝を伝えられる礼儀、本当に見習わなきゃいけないと思いました。またコラボ見たいですね。ドッキリでファンの娘さんに会うとか面白そう(笑)」
「未来君は本当に凄いですね。唾付けた手で頭触られて怒らせたモハン選手に対しても、企画への想いを汲み取ってこんなコラボ動画を出して、リスペクトするのは中々できないと思うし、器の大きさを感じました」