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15万円払う「キャラ名誉会員」が物議 サンリオピューロランドの企画中止...意見は「あくまで参考」

   人気テーマパーク「サンリオピューロランド」が2021年12月6日、実施を予定していた「キャラクター名誉会員」のイベントを中止すると発表した。

   定員を設けて「名誉会員」を募集するという企画。概要は、「目に見えない愛を、名誉、そしてキャラクターとの独占デートや、特典をもうけ、形にしました」と説明されていた。登録料は税込み15万円。

   企画を巡っては、ネット上でファンから喜びの声が上がる一方、「名誉会員って言い方、ちょっと納得いかない」などの批判的な反応が寄せられていた。

  • 企画「サンリオピューロランド公認 『キャラクター名誉会員』」プレスリリースより
    企画「サンリオピューロランド公認 『キャラクター名誉会員』」プレスリリースより
  • 企画「サンリオピューロランド公認 『キャラクター名誉会員』」プレスリリースより
  • 企画「サンリオピューロランド公認 『キャラクター名誉会員』」プレスリリースより

「『名誉』を形にした企画」

   企画は2日、発表されていた。サンリオの「ハローキティ」や「ポムポムプリン」など11キャラクターを対象に、それぞれ8人の「名誉会員」を募集するとして、公式サイトでは下記のように内容を説明していた。

「こちらは『名誉』を形にした企画です。キャラクターやピューロランドをこよなく愛してくださる方はたくさんいらっしゃるとは思いますが、今回はその目に見えない愛を、名誉、そしてキャラクターとの独占デートや、特典をもうけ、形にしました」

   名誉会員になると「キャラクターバースデーライブ」への参加確約や、20分のあいだ園内で対象キャラクターを独占できる「名誉会員デート」などの特典があった。

   申し込み時には「対象キャラクターへの愛」をつづったメッセージの提出が必要で、抽選による先行販売と先着の一般販売が順次予定されていた。

   告知を受けて、企画を楽しみに待つファンの声があがる一方で、「名誉会員って言い方、ちょっと納得いかない」「金無いと愛が足りないってこと?」などの批判が寄せられた。

   イベントの中止は6日、公式サイトやツイッターで「諸般事情により実施が難しくなってしまいましたため」と伝えられた。ネット上では、批判的な意見が寄せられたことによる措置ではないかとする声もでている。

「申し込みを楽しみにお待ちいただいていたお客様には誠に申し訳ございません。ご理解の程、何卒宜しくお願いいたします」(公式ツイッターより)

批判と中止措置に直接的な関係はない

   7日、運営・サンリオエンターテイメント(東京都多摩市)の担当者はJ-CASTニュースの取材に対して、中止の理由について「直接的にお客様からのご意見をそのままそれぞれに反映したということではなく、社内で検討した結果の中止」だと答えた。また、

「ネット上だけでなくお電話等々でもお客様から様々なご意見もいただきましたので、その件に関しては真摯に確認をさせていただいたところではございますが、そちらの方に関しましてはあくまでも参考としてご意見を賜ったということでございます」

と伝える。前述「諸般事情」について、具体的な社内協議の内容は回答を控えた。

   今回の企画は利用者からの要望もふまえて立案したものだという。「名誉会員」という名称に関しては「色んな社内の意見を統一して、一旦この名称にさせていただいた」とする。今後の予定は次のように伝えている。

「この件に関しては、また改めてゼロベースで今後実施するか否かも入れて今後検討して、実施するような形になった場合には内容を再度精査して発表させていただきたいと考えております」