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「自由契約になる可能性もあった」 大減俸の中田翔、日ハムOBが語る「厳しい現状」

   プロ野球日ハムの元投手で野球解説者の岩本勉氏(50)が2021年12月12日放送のラジオ番組「ガンちゃんの『世界一面白いプロ野球の番組』」(HBCラジオ)に出演し、巨人・中田翔内野手(32)について言及した。

  • 中田翔選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
    中田翔選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 中田翔選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「それこそ大田や西川のように...」

   番組では中田が7日に契約更改交渉に臨み減額制限(1億円超は40%)を超える1億9000万円減の1億5000万円(金額はいずれも推定)でサインしたことを伝え、中田のコメントなどを紹介した。

   司会のアナウンサーから「中田どうですか?」と振られた岩本氏は「良かったよ、契約が続いて」と率直に感想を述べ、「それこそ大田(泰示)や西川(遥輝)のようにパーンと自由契約になる可能性もあったと思う。それぐらい厳しい立場だった。だから全く何も言えずに判子を押したんじゃないかな」と推測した。

   今季日ハムで開幕を迎えた中田は8月4日の試合前にチームメイトに暴力を振るったとして11日に球団から出場停止処分を受けた。そして処分決定から9日後の20日に巨人が無償トレードでの中田の入団を発表。翌21日のDeNA戦で代打出場を果たした。

   8月22日のDeNA戦で移籍後初安打となる本塁打を放ったものの、その後は調子が上がらず9月11日に出場選手登録を抹消され2軍落ち。21日の広島戦で昇格を果たすも結果を残すことが出来ず10月1日に出場選手登録を抹消された。

「何よりも彼は家族のためにバットを振らないと」

   結局、巨人移籍後は34試合に出場し打率.154、3本塁打、7打点に終わり、首脳陣の期待に応えることが出来なかった。

   番組では契約更改交渉を終えた中田が「今年はなぜか失敗を恐れている自分がいた」などと語ったとし、腰痛の影響で今季はベスト体重を13キロほど下回ったため来季に向けて体重を取り戻すことなどを伝えた。

   岩本氏は「体重の変動が激しいやん、中田って。そういう人間は内臓に負担がかかるからそのへんの体調管理もしないとアカン」と注意を促し、「何よりも彼は家族のためにバットを振らないといけないんだって。家族のためにバットを振るということはファンのために振ってるのも一緒やから。そういう野球に取り組んでる姿みたいね」と期待を込めた。