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竹原慎二「韓国のタイソン」とガチのスパー 「勝ちたいよりも男の自尊心」...真っ向勝負に感動の声

   ボクシングの元WBA世界ミドル級王者・竹原慎二氏(49)が2021年12月15日に公開したユーチューブ動画で、韓国の元ミドル級王者・李成天氏とのスパーリングを披露した。

   現役時代、竹原氏は東洋太平洋ミドル級王座をかけて李氏と2度対戦しており、今回が3度目の「対戦」となった。

  • 竹原慎二氏(写真:中井幹雄/アフロ)
    竹原慎二氏(写真:中井幹雄/アフロ)
  • 竹原慎二氏(写真:中井幹雄/アフロ)

李氏「勝ちたいよりも男の自尊心」

   初戦の93年5月は東洋太平洋ミドル級王座決定戦で拳を合わせ、竹原氏が12回KOで王座を獲得。95年9月のリターンマッチでは、8回に左フックの相打ちで両者がダウンするダブルノックダウンがあり激戦となったが、竹原氏が判定で6度目の王座防衛に成功した。

   現役時代から親交があり、引退後も友人関係が続いているという竹原氏は、「そんなに俺に勝ちたいの?」と笑顔で挑発。すると李氏は「勝ちたいよりも男の自尊心」と3度目の対戦にプライドをのぞかせた。

   李氏は身長160センチほどでミドル級としては身長が低く、相手の懐に入って左右フックを打ち込むスタイルだったことから「韓国のタイソン」の異名を取った。現在の体重は82キロほどで、対する竹原氏は84キロほどだという。

   スパーリングはヘッドギアなしの2分2ラウンドで行われ、李氏は1ラウンド目から竹原氏をボディー攻撃でコーナーに詰めるなどエンジン全開。身長で26センチ上回る竹原氏は距離を取りながらボディーのカウンターで応戦した。

「こんな素敵なスパー見せてもらえるなんて...」

   2ラウンドに入っても李氏はアグレッシブなスタイルで竹原氏を攻撃。李氏の猛攻に竹原氏が思わずクリンチする場面も。終了間際に李氏の左フックが竹原氏の顔面を捕らえるもKO決着はならなかった。

   3度目の対戦を終えた竹原氏は「昔を思い出すね。(昔と)変わらない、変わらない。マジで(李氏の)戦い方変わらない」となつかしそうに目を細め、李氏は「全く同じですよ。前の試合と。(竹原は)良いパンチですよ」とライバルを称えた。

   26年の時を経て実現したガチンコスパーリングに動画のコメント欄には「感動した」「観ていて嬉しくて少しの涙と笑顔が止まらんかった」「こんな素敵なスパー見せてもらえるなんて...」「神スパー」などのコメントが寄せられた。