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浦和そっくり?鹿島アントラーズ新ユニが賛否 社長説明「毎回NIKE社と議論しながら進めております」

   サッカーJ1・鹿島アントラーズの新ユニホームが、サポーターの間で議論となっている。

   他チームのデザインに似ているとの指摘が相次ぎ、クラブの社長が釈明する事態となった。

  • 2021 J1リーグ、鹿島対浦和(写真:アフロスポーツ)
    2021 J1リーグ、鹿島対浦和(写真:アフロスポーツ)
  • 2021 J1リーグ、鹿島対浦和(写真:アフロスポーツ)

「革新と挑戦」「歴史と伝統」を融合

   鹿島は12月20日、2022年シーズンの新ユニホームを発表した。

   ホームのデザインは、「革新と挑戦」「歴史と伝統」と相反するコンセプトを表現したという。

「クラブの象徴であるエンブレムの色彩からインスピレーションを得たディープレッドとグレーにダークネイビーのアクセントを加え、これまでにないカラーコンビネーションを採用。デザインはシンプルながら、モダンとクラシックの要素を融合して仕上げた。また、ショーツにはホームユニフォームとしてはクラブ史上初めてとなるグレーを採用。両脇からショーツに繋がるサイドラインにダークネイビーを用いることで全身の印象を引き締めつつ、堅牢な力強さを演出した」(発表文より)

   一方、アウェイはタイトル獲得時に着用してきた「ビクトリーホワイト」を基調に、クラブの「歴史と伝統」と、ともに歩む周辺地域の要素を融合させた幾何学模様をデザインに反映した。

「グラフィックは、鹿島神宮の重要文化財に指定されている『楼門(ろうもん)』の屋根の構造からインスピレーションを得ており、白と同系色のライトグレーでパターンを描くことで奥行きも表現。また、アクセントカラーとしてディープレッドを首回り、袖のリブ、両脇からショーツにかけて繋がるサイドラインに採用している」(同)

   素材にもこだわり、ペットボトルをリサイクルして作られた100%リサイクルポリエステルを使用しているという。低炭素社会に向けた取り組みだ。

   レプリカユニホーム(ホーム)の予約受付は、1月からを予定する。

「鹿島レッズと呼びたくなってくる」

   ユニホームが発表されると、SNSでは賛否両論相次いだ。

   「めちゃめちゃシンプルでいい」「早くユニ欲しい...!!!」と好意的な意見が出る一方、「この組み合わせレッズと一緒」「赤色の色味が明るくて、鹿島レッズと呼びたくなってくる」と、競合の浦和レッズと酷似しているとの指摘も少なくなかった。

   そのほか、「見慣れるまでは色々意見が出るだろうな」「同じ赤のチームなんだし似てしまうことはあるのかな」とクラブを慮る書き込みもあった。

   こうした議論を受け、クラブを運営する鹿島アントラーズFCの小泉文明社長は20日にツイッターで「ファン・サポーターの皆さまの反応を見ていて少し補足しますと、グラフィックが入っていない分明るくは見えますが、過去5年使っているものとベースカラーは全く同じです。また、パンツについてはクラブ創設30年を経た次の一歩として、エンブレムに使用されているグレーを配色しております」と釈明した。

   続けて、「実物をお見せすることが出来ずにすみませんが、クラブとしては毎回NIKE社と議論しながら進めております。新ユニフォーム発表時は賛否あるものとは思いますが、ご理解の程、宜しくお願い致します。このユニフォームで歴史を作れるように新体制で邁進出来ればと思っております」と理解を求めた。