J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

清原和博氏、乱闘相手と「33年越しの和解」 当時の壮絶体験も暴露「あちこちから罵声が...」

   元プロ野球選手の清原和博氏(54)が2022年1月22日に公開したユーチューブ動画で現役時代の乱闘エピソードを明かした。

   動画は「『平沼さんヒップアタックしてごめんね...』あの伝説の乱闘の真相!!」とのタイトルで公開され、元ロッテ投手の平沼定晴氏(56)と対談形式で進められた。

  • 清原和博氏(写真:Motoo Naka/アフロ)
    清原和博氏(写真:Motoo Naka/アフロ)
  • 清原和博氏(写真:Motoo Naka/アフロ)

清原氏「あの時何が怖かったって...」

   「伝説の乱闘」は、1989年9月23日の西武対ロッテ戦の中で繰り広げられた。平沼氏から死球を受けた清原氏が激怒し、平沼氏にバットを投げつけた後にマウンドにダッシュ。迎え撃つ形の平沼氏にプロレス技のヒップアタックを見舞った。

   これを機に両軍が入り乱れての大乱闘となり、清原氏は退場処分を受けた。

   清原氏は「具体的にデッドボールについて(平沼氏と)話すのは今回が初めて」と明かし、平沼氏は「あの頃は2人とも血気盛んというか戦いでした」と当時を振り返った。

   清原氏は動画の中で何度も「すいません」を繰り返し、ヒップアタックを決めた直後の心境を吐露。「あの時何が怖かったって。振り向いた瞬間ロッテベンチだったんですよ。全員こっちに走ってきますね」と苦笑いを浮かべ、「逃げ回るのも格好悪いじゃないですか。早く誰か捕まえてくれって」と語った。

強烈ヒップアタック受け「一回転くらいしたんじゃないですかね」

   一方、強烈なヒップアタックを食らった平沼氏は「一回転くらいしたんじゃないですかね。(体が)宙を浮いて回転したんですよ。空白時間があった。空中に浮いている。ドーンってなってパッと見たら清ちゃんいなかった」と笑顔で清原氏に視線をやった。

   試合翌日、当時選手会長だった辻発彦(現西武監督)に連れられ謝罪するためにロッテのロッカールームを訪れたという清原氏は「あんな恐怖体験したのは...」と切り出し、ロッカールームでの「恐怖体験」を明かした。

「僕は地面しか見れないんですよね。下向いて。そしたらあちこちから『ふざけんなよ』とか罵声が飛んでくるわけですよ。怖かったですよ。全員から襲われたらどうしようとか。そういう時代ですから。地面しか見てないので、目を合わそうものなら...」

   現場に居合わせた平沼氏は、下を向きながら謝罪の言葉を口にする清原氏に対して「清ちゃん、いいよ」と言ったという。その一方で平沼氏は、「でも僕には謝ってなかったです。下向いて『すいませんでした、すいませんでした』という感じでした」と明かし、笑いを誘った。

平沼氏「昔の話なのでいい思い出です」

   清原氏は改めて「本当にすいません」と頭を下げ、「自分でも本当になんて言うんですかね、なんであんなことをしたのかなという」とつぶやくと、平沼氏は「もう十分です。こうやって(番組に)呼んでいただいて。昔の話なのでいい思い出です、本当に」と優しく語りかけた。

   平沼氏は長らくこの乱闘騒動についてメディアの取材を拒否していたという。その理由について「清ちゃんがどうのこうのじゃないです。別にあれはあれで普通のことなので。野球人としては」と説明すると、清原氏は「本当にすみませんでした。すいません」と平謝りした。

   33年前の大乱闘を笑顔で振り返る両者について動画のコメント欄には「凄く良い対談です!」「数十年経ってこうやって笑い合えるのが素敵だなあ」「平沼さんともこうして笑い話で話せて和解もできて良かったです」などのコメントが寄せられた。