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キャラ弁の余りで作った「夢の欠片ごはん」大反響 見栄え悪くも「やさしさ伝わる」「愛いっぱい」

   「キャラクター弁当(キャラ弁)」の飾り付けで余った"夢の欠片"を活用した朝食が、SNSで話題となっている。

   くり抜かれたハム、いびつな形のカニカマ、チーズの切れ端――。見た目は不格好だが、共感や温かい声とともに広く拡散されている。

  • 写真はイメージ
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  • ツイッターユーザー・Kさん(@K_teitoku)の投稿より

今回のモチーフは「ポケモン」

   幼稚園児の母であるツイッターユーザーのKさん(@K_teitoku)は2022年1月26日、写真を添付して「キャラ弁した日の、自分の朝食」と投稿した。

   写真を見ると、平皿に白米が盛られている。その上には、キャラクター型にくり抜かれた後のハムや薄焼き卵、千切れたカニカマ、海苔付きスライスチーズの切れ端など、弁当を作る際に余った具材が無造作に集められている。

   見た目の楽しさを求めるキャラ弁とは対極の、朝の慌ただしさが伝わってくるような状態だ。

   投稿は1万7000件以上のリツイートや18万5000件超の「いいね」を集め、「わかる!わかる!」「愛がいっぱいですね」「やさしさの伝わる夢の跡」などと反響を呼んでいる。

   Kさんは27日、J-CASTニュースの取材に「本人のリクエストしたポケモンがとても複雑なデザインなので、もう少し簡単なポケモンで妥協してもらいました」と明かす。キャラ弁のモチーフは人気ゲーム「ポケットモンスター」に登場する「ピカチュウ」と「ミュウ」だった。子供の反応については、

「しっかり完食してきてくれたのですが、誇らしげに空っぽのお弁当を持ってきてくれる...それが1番嬉しいですね」

という。27日には次のようなエピソードもツイートしていた。

「子が『全部食べたと思う?』ってお弁当箱隠しながら持って来る。『空っぽでした〜』ってお弁当箱渡してくれたんだけど、お弁当の蓋に『お弁当ありがとうおいしかったよ!』って幼稚園でメッセージカード貼ってくれてて子が手書きした名前書き添えてて...まぁ泣くよね?幼稚園、粋な計らいありがとう」

「美味しく夢の欠片を食べようと思います」

   Kさんによれば、キャラ弁作りを始めたきっかけには幼稚園の月例となっている「手作り弁当の日」があった。「月に1度なら、キャラ弁にチャレンジしてみるか!」と取り組んだところ子供が喜んだため、以降も継続している。

   キャラ弁を作る日は普段より1時間早く起床する。完成品は子供の気分によって自宅で見たり、幼稚園までの「お楽しみ」にしたりする。

   作っているのは「切り抜きを添えるだけの簡単なもの」だとしながら、制作の苦労を「ぶっつけ本番なので、切り抜きを失敗した時の『誤魔化し方』ですね(笑)」と伝えた。

   ネット上の反響に関してKさんは、

「見苦しいズボラ飯なのですが、『舞台裏』とか『夢のあと』とか言っていただいて、みなさんの言葉選びの素晴らしさに脱帽です。そんな大したものでは...と思いますが、元気いただきました」
「『こんな時あったなぁ』と懐かしむ声も印象的で、この大変さもいつか卒業がくるのかと寂しい気持ちになりつつ、今を大切にしたいと改めて思いました」

という。また投稿を「夢の欠片ごはん」と形容するリプライを受けて、

「同じく毎日だったり定期的にお弁当作ったり、子育てしている、子育てしてきた皆さんにもリスペクトをこめて、これからは『夢の欠片ごはん』と呼んで、美味しく夢の欠片を食べようと思います」

と意気込む。完成後のキャラ弁についてKさんは「あまり上手でないのでご容赦ください。笑」と非公開とした。