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交際前の「牡蠣小屋デート」はありえない? 旅行や食事めぐる「価値観の違い」が議論を呼ぶワケ

   ツイートまとめサービスTogetter(トゥギャッター)を運営しているスタッフがTwitterで注目された話題を厳選し、考察するコラムの第35回です。今回は「価値観の違いが浮き彫りになる話」がバズる理由を掘り下げます。

Togetter社が解説する「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」<出張版>

  • 牡蠣小屋デートめぐり議論に(画像はイメージ)
    牡蠣小屋デートめぐり議論に(画像はイメージ)
  • 牡蠣小屋デートめぐり議論に(画像はイメージ)

「交際していない人と牡蠣小屋に行く」のはアリ?ナシ?

   先日、「付き合っていない異性と牡蠣小屋に行くなんてありえない」と言われた...そんなツイートが大きく拡散しました。「どうしてダメなのかわからない」という声がある一方、お酒を飲む場所であることや、お店の雰囲気などからある程度の関係性がないと行きづらい、という意見も出ていました。

   この牡蠣小屋についての反応からは、それぞれが持っている価値観の違いが見えてきます。

<「交際していない異性と二人で牡蠣小屋に行くなんてありえない」と言われたのだが牡蠣小屋をなんだと思ってるんだろう?様々な考察が集まる -Togetter>

旅行でも浮き彫りになる価値観の違い

   そんな価値観の違いが「複数人で旅に出たとき特にはっきり現れる」というツイートも大きな注目を集めました。

   他人との旅行は長い時間をともに過ごすため、宿泊場所や交通手段、旅先での過ごし方など、いたる所に価値観の違いから衝突が生まれてしまう可能性があります。

   そのため、普段から仲がいい人同士であっても、価値観が近くないと旅行を楽しむのは難しい、という考えがあるようです。

<「他人との旅行にはこれだけ喧嘩の種があるんだぞ」誰かと旅行する時の基本的な揉め事リストがとても参考になる - Togetter>

食事や金銭感覚は特に注意が必要?

   旅行において特に価値観のぶつかり合いが起こりやすいのが食事。旅ならではのご当地メシなどをしっかり楽しみたい!という人もいれば、コンビニでもチェーン店でも食べられれば何でもいい、という人もいます。

   食事は1日に何度もとるものであるからこそ、お互いの食事に対する考えを事前に確認して擦り合わせを行う必要がありそうですね。

<食事に対する価値観が合わない人と旅行すると最悪旅先でケンカになるという話「擦り合わせは大事」 - Togetter>

   金銭感覚の違いも旅行の際に浮き彫りになりやすいもの。2017年にはあるユーザーが「予算8万円で2泊3日の国内旅行をするなら?」という問いをTwitterに投げたところ、実に多彩な回答が集まりました。

   8万円の予算でどこに何日行くのか、交通費・宿泊費・食費にどう割り振るのか...など、寄せられた意見にはさまざまな価値観や個性が見受けられます。複数人で行く場合はお金をかける要素が一致しているほどストレスなく旅行を楽しむことができるというわけです。

<「予算8万円(交通費宿泊費込み)で2泊3日の国内一人旅行をするならどんな計画にする?」という質問の答えにそれぞれの個性が出て面白い - Togetter>

旅行の目的や優先順位もさまざま

   また、何のために旅行をするか、旅先で何をしたいか、という部分で価値観のぶつかりが発生することも。事前に旅先の歴史や地理を予習しておき史跡や名所を楽しむ人もいれば、「何もしない」ために旅に出るという考えの人もいます。

   旅行の目的に正解はなく、どんな楽しみ方でもいいものであるからこそ、価値観が違う人との旅行をお互いが満足できるものにするのは難しいと言えるでしょう。こちらも2017年に投稿された「旅行を楽しむのはお金でなく教養」というツイートには多くの意見が寄せられました。

<旅行を楽しむのはお金ではなく教養。ただ旅館に籠って温泉に入っているだけではもったいない→様々な意見が集う - Togetter>

   デートや旅行など、さまざまなシーンで「価値観の違いが浮き彫りになる話」がTwitterでよく話題になる理由として、次の3つが挙げられます。

・価値観は誰もが持っており「自分の意見」が言えるため反応が増えやすい
・可視化された「他人の価値観」に対する意見が出てくるなど、議論の連鎖が起こりやすい
・旅行や食事などで価値観の違いによる衝突を経験した人が多く、共感が得られやすい

   複数人での旅行は摩擦が起きることもありますが、価値観の違いを踏まえて落とし所を見つけ、ストレスなく楽しい思い出を作れるといいですね。以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。次回もお楽しみに。

Togetter編集部