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ANAが「鬼滅の刃」コラボにかける思い 炭治郎らの奮闘「私たち自身に重ねずにはいられない」

   人気アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターを描いた全日空(ANA)の特別デザイン機「鬼滅の刃 じぇっと -壱-」(ボーイング767-300ER型機)が2022年1月31日、国内線の定期便にお目見えした。

   ANAが21年12月に始めたタイアップ企画の一環で、22年1月29日に羽田空港で行われたお披露目イベントでは、機体に描かれている炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助も駆けつけ、就航を祝った。コロナ禍で旅客需要が落ち込む中でのキャンペーンで、矢澤潤子上席執行役員は「困難に立ち向かっているその(登場人物の)姿を、私たち自身に重ねずにはいられない」などとあいさつした。

  • お披露目イベントには機体に描かれている炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助も駆けつけた
    お披露目イベントには機体に描かれている炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助も駆けつけた
  • お披露目イベントには機体に描かれている炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助も駆けつけた
  • 特別デザイン機には「デカール」計120枚を貼り付けた。大きさは片面あたり高さ3メートル、幅32メートルに及ぶ
  • お披露目イベントであいさつするANAの矢澤潤子上席執行役員。「困難に立ち向かっているその(登場人物の)姿を、私たち自身に重ねずにはいられない」などと話した
  • 特別デザイン機は2月15日まで固定スケジュールで運航される
  • ヘッドレストカバーは、炭治郎 の羽織柄の市松文様を型押ししたレザー仕様に
  • 客室乗務員(CA)は禰豆子の着物をイメージしたデザインのエプロンでサービス。普通席で使われる紙コップも炭治郎と禰豆子のシルエットを描いた特別デザインだ

高さ3メートル、幅32メートルにわたって「デカール」貼り付ける

   特別機は、「デカール」と呼ばれるシール状のフィルムを機体に貼り付けてキャラクターを描いた。8日間かけて片面に60枚ずつ、計120枚を貼り付け、大きさは片面あたり高さ3メートル、幅32メートルに及ぶ。

   機内では炭治郎らによるスペシャルアナウンスが流れるほか、ヘッドレストカバーは、炭治郎の羽織柄の市松文様を型押ししたレザー仕様になっている。客室乗務員(CA)は禰豆子の着物をイメージしたデザインのエプロンでサービス。普通席で使われる紙コップも炭治郎と禰豆子のシルエットを描いた特別デザインだ。子ども向けに機内限定コラボメンコも配られる。

   2月15日までは固定スケジュールで運航予定。羽田と福岡、伊丹、新千歳をそれぞれ1日1往復する。21年度中に違うデザインの2号機も就航予定。

「今、再び、創業以来最大の困難に直面している状態だが...」

   お披露目イベントで、矢澤氏は「鬼滅の刃」の作品を鑑賞したとして、

「さまざまな思いを紡いだ、そして困難に立ち向かっているその姿を、私たち自身に重ねずにはいられなかった」

などとあいさつ。11年の企業CM「きたえた翼は、強い。」篇を引き合いに決意表明した。

「ANAもこれからお客様のために、翼を鍛えて参りたいと思う。今、再び、創業以来最大の困難に直面している状態だが、炭治郎と仲間とともに、また、皆様とともに、この困難を乗り越え、日本を明るく元気にして参りたい」

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)