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北京五輪の食事は「過去最低」...韓国選手団から不満の声 「食べられる物がほとんどない」

   北京五輪韓国代表選手から選手村での食事に不満の声が上がっていると、2022年2月7日までに複数の韓国メディアが報じた。

   聯合ニュース(WEB版)は5日に選手村での食事に関する記事を配信。北京五輪に出場している韓国選手団は食べ物の問題に苦しんでいると伝えた。

  • 開会式で入場する韓国選手団(写真:AP/アフロ)
    開会式で入場する韓国選手団(写真:AP/アフロ)
  • 開会式で入場する韓国選手団(写真:AP/アフロ)
  • プレスセンターで提供された北京ダック(写真:ロイター/アフロ)

「油があまりに多くて消化できない」

   記事ではビュッフェ形式の選手村の食べ物はそれほど質が良くないとし、大半の食べ物が韓国人の口にあわなかったので、きちんとした食事をすることが出来なかったとしている。

   韓国メディア主要メディア「朝鮮日報」(WEB版)は、韓国選手団の生の声をリポートしている。

   男子スピードスケートの鄭在源(チョン・ジェウォン)は「2018年の平昌五輪の時と大きく比較される」とし、「選手村の食堂の食べ物はそれほどおいしくない。北京に到着した日の夕食に選手村の食堂を訪問してから1度も行っていない」と語っている。

   女子スピードスケートの金(キム)ボルムは「メニューを見たら家に帰りたくなる気持ちまで出てきた」と明かし、男子スケルトン代表の鄭昇基(チョン・スンギ)は「油があまりに多くて消化できない。肉類を避けると野菜や穀物類を主に食べるようになる」と語った。

韓国側は給食支援センターを設置

   また、ショートトラックの関係者は「食べられる物がほとんどない。中国が『グルメの国家』なので期待していたが、これまで行ってきたオリンピックの中で食べ物の質が最も落ちる」と述べている。

   中央日報(日本語WEB版)は、韓国選手団が食べ物の問題で苦しんでいるのは「美食の国」と呼ばれる中国の名声には見合わないメニューのためだと指摘し、ほとんどの食べ物が脂っこく韓国人の口に合わないとしている。

   一方、複数の韓国メディアによると、韓国オリンピック委員会を兼ねた大韓体育会は、選手村近くの高級ホテルの厨房を借り「給食支援センター」を設置し、2月4日から17日まで韓国選手団に韓国料理の弁当を配布する。

   なお、中国メディアによると、選手村の料理は中華料理をはじめとし西洋、アジアなど様々なメニューが用意され、大会期間中に作られるメニューは約680種類あるという。