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ブドーパンの「伯雲軒」3月で廃業 明治30年創業...惜しむ声続々

   パンの製造・販売を手掛ける伯雲軒(鳥取県境港市)が2022年3月25日をもって閉業する。2月8日までに自社サイトで発表した。

  • 伯雲軒ウェブサイトより
    伯雲軒ウェブサイトより
  • 伯雲軒ウェブサイトより
  • 伯雲軒ウェブサイトより

「当たり前にあったものが...」

   同社は1897年(明治30年)に創業。漫画家・故水木しげるさんの出身地である境港市で製パン業を営んできた。1964年には厚生労働大臣賞を受賞した。

   菓子パン「ブドーパン」は境港のソウルフードとして知られ、自社サイトでは

「リピーターも多く、伯雲軒の人気商品です。昔ながらの素材にこだわり、長時間発酵させ、ふっくらと焼き上げたパンに自家製のラム酒入りバタークリームをたっぷりとサンドした、手間暇かけた逸品です。ブドー(ぶどう)とシナモンとクリームのハーモニーがどこか懐かしい、また食べてみたくなる味をお楽しみください」

と紹介している。

   閉業は2月8日までにサイトで公表された。理由は「諸般の事情」と説明する。「皆様の長年にわたるご厚誼に心から感謝申し上げるとともに皆様の今後ますますのご健勝をお祈り申し上げます」としている。

   突然の知らせに、SNSでは「給食のコッペパンといえば伯雲軒だった」「当たり前にあったものがなくなってしまうのは切ない」などと惜しむ声が相次いでいる。