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「ドーピング疑惑」報道のワリエワ、地元メディアは悲観 「金メダルをまだ拒否されている」

   英五輪専門メディア「インサイド・ザ・ゲームズ」は2022年2月9日、8日に予定されていたフィギュアスケート団体のメダル授与式が急きょ延期されたのはカミラ・ワリエワ(15)=ROC(ロシア・オリンピック委員会)=が北京五輪前に行った薬物検査が原因に含まれると報じた。

  • ワリエワ選手(写真:新華社/アフロ)
    ワリエワ選手(写真:新華社/アフロ)
  • ワリエワ選手(写真:新華社/アフロ)

18歳未満違反者は原則情報開示なし

   記事ではワリエワは世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の規則により保護されていると指摘。WADAの規則では18歳未満のアスリートの違反については原則、氏名と決定文の公開をしておらず、15歳のワリエワはこれに該当するとみられる。

   一方、ワリエワのドーピング疑惑に関して地元ロシアメディアは速報で報じており、複数のメディアは検出された禁止薬物が心臓の病気などの治療に使用される「トリメタジジン」の可能性であることを伝えた。

   ロシアの有力メディア「RBC」(WEB版)は、ワリエワにドーピングスキャンダルがあったため「団体戦の金メダルを獲得することをまだ拒否されている」などと悲観的に報じた。

主要なスキャンダルの中心にいる可能性が...

   全国日刊紙「コメルサント」(WEB版)はいくつかの情報筋の話として、フィギュアスケートチームの1人がドーピングテストで問題を抱えていることを指摘し、おそらくそれはカミラ・ワリエワで「トリメタジジン」が関与している可能性を示唆した。

   そして、WADAによる制裁措置により中立的な立場で北京オリンピックに出場しているロシアチームは、このオリンピックの最初の主要なスキャンダルの中心にいる可能性があるとの見解を示した。

   ワリエワは6日に行われた団体戦ショートプラグラム(SP)で異次元の滑りをみせ90.18点の高得点をマークし、衝撃的な五輪デビューを飾った。7日のフリーでも圧倒的な強さをみせ178.92点を記録しチームの金メダルに大きく貢献した。