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キム・ヨナさん、北京五輪「物議判定」に持論 「信じているスポーツ精神がある」

   2010年バンクーバー五輪フィギュアスケート韓国代表で金メダリストの金妍児さん(キム・ヨナ、31)が2022年2月23日に放送された韓国放送局SBSの「チュ・ヨンジンのニュースブリーフィング」に出演し、2月20日に閉幕した北京冬季五輪を振り返った。

  • キム・ヨナさん(写真:アフロ)
    キム・ヨナさん(写真:アフロ)
  • キム・ヨナさん(写真:アフロ)
  • キム・ヨナさんのインスタグラムより

韓国選手の失格相次いだショートトラック

   複数の地元メディアによれば、キムさんは「2024江原(カンウォン)冬季青少年オリンピック」の広報大使として出演し、番組はインタビュー形式で進められた。

   キムさんは北京冬季五輪を視聴者の立場から自宅で観戦したことを明かし、フィギュアスケートに韓国から4人の選手が出場したことが感慨深かったと振り返り、幼いころから見てきた選手が五輪に出場する姿を見て何とも言えない満足感があったという。

   番組が終盤に入ると北京冬季五輪の話題に移り、インタビュアーがショートトラックにおいて韓国代表選手が受けた判定について言及した。

   北京大会のショートトラックでは韓国代表選手らの失格が相次ぎ、2月7日に行われた男子1000メートル準決勝では2人の選手が失格となった。

   準決勝に進出した黄大憲(ファン・デホン)と李俊瑞(イ・ジュンソ)が別々の組でそれぞれ1位と2位でゴールしたがレース後に失格の判定を受け、これにより2人の中国選手が繰り上がって決勝に進出した。

「ドーピング違反をした競技者は試合に出場出来ない」

   韓国オリンピック委員会を兼ねた大韓体育会は試合終了後、国際スケート連盟(ISU)と国際オリンピック委員会(IOC)に抗議の書簡を発送。翌日の8日には北京五輪メインメディアセンターで緊急会見を開き、男子1000メートル準決勝が地元中国に有利な判定だったとして強く抗議するなど国内で物議をかもした。

   インタビュアーはこのような背景を踏まえ、韓国代表選手は判定問題が持ち上がる中で毅然と対処したと指摘し、これらの判定の問題に関してキムさんの意見を求めた。

   キムさんは「スポーツをする選手たち、スポーツを愛するすべての人々が知っていて、信じているスポーツ精神がある。だからスポーツをする人も見る人もみんな感じて共感する」などと語った。

   キムさんの番組内の発言について、韓国主要メディア「朝鮮日報」(WEB版)は「キム・ヨナ、北京オリンピック判定論議に『スポーツ精神、みんなが知っている』」などのタイトルで伝えた。

   キムさんはドーピング問題で物議をかもした女子フィギュアスケートについてSNSで見解を示しており、14日にインスタグラムに「ドーピング違反をした競技者は試合に出場することが出来ない」などと投稿し、韓国国内で多数のフィギュア選手が同調した。