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韓国メダリストが「ビンドゥンドゥン捨てた」? 中国報道一蹴...メディアも非難「嫌韓偽ニュース」

   北京冬季五輪スピードスケート男子500メートルで銀メダルを獲得した韓国代表・車旼奎(チャ・ミンギュ、28)が、中国メディアの報道に対してSNSで「潔白」を主張したと、2022年2月24日までに複数の韓国メディアが伝えた。

  • チャ・ミンギュ選手(写真:AP/アフロ)
    チャ・ミンギュ選手(写真:AP/アフロ)
  • チャ・ミンギュ選手(写真:AP/アフロ)
  • 物議をかもした表彰式(写真:YONHAP NEWS/アフロ)

「ゴミ箱に捨てる場面をボランティアが見た」

   複数の韓国メディアによると、車が表彰式で贈られたパンダを模した大会マスコット「ビンドゥンドゥン」をゴミ箱に捨てたと中国メディアが報じ、中国インターネットでは「チャ・ミンギュがビンドゥンドゥンをゴミ箱に捨てる場面をボランティアが見た」など根拠のない噂が広がったという。

   「朝鮮日報」(WEB版)は「『ビンドゥンドゥンを捨てた』中国の偽ニュースに...」とのタイトルで記事を公開し、車が2月22日にインタグラムを更新し、ビンドゥンドゥンの写真を投稿したことで噂を一蹴したと伝えた。

   記事によると、車はビンドゥンドゥンの写真に一言「かわいい」と添えただけで、中国メディアの報道などには言及しなかったが、自身に対する誤解を解くためにSNSを通じて直接対応したのだろうと指摘した。

   車を巡っては「ゴミ箱投棄」報道以前にも中国メディアによる批判的な報道があった。

根拠のない噂が広がり「反中感情」に火をつけている

   2月12日に行われたスピードスケート男子500メートルの表彰式で車が表彰台に上がる前に壇上を数回手で払う仕草をした。この振る舞いに複数の中国メディアが反応し、ショートトラックで失格が相次いだ韓国選手の判定を不服として審判に抗議の意志を示したのではないかなどと伝えた。

   中国のインターネットでは「なぜ韓国人は敗北を認められないのか」などの批判的なコメントが飛び交う事態に発展した。

   このような状況に関して韓国メディア「インサイト」(WEB版)は「中国で広がった嫌韓偽ニュース」などのタイトルで記事を公開。大会が終わった後も連日、中国では韓国と韓国選手に対する根拠のない噂が広がり、「反中感情」に火をつけていると報じた。

   また、前出の「朝鮮日報」(WEB版)によると、駐中韓国大使館関係者が「オリンピック期間に過熱した韓中両国国民の感情がオリンピック以後徐々に冷静になることを期待する」とし、「より積極的な交流を通じて偽のニュースが広がる余地を減らしていく」と明らかにしたという。