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ウクライナ侵攻の瞬間、人々は何を見ていた? 各国のツイッタートレンドで見えてきたもの

   ロシアが2022年2月24日にウクライナへ侵攻を始めてから10日が経った。世界情勢に強い緊張が走ったとき、人々は何を見ていたのか。当時の各国のツイッタートレンドを振り返る。

  • ロシアのウクライナ侵攻、そのとき人々は(写真:ロイター/アフロ)
    ロシアのウクライナ侵攻、そのとき人々は(写真:ロイター/アフロ)
  • ロシアのウクライナ侵攻、そのとき人々は(写真:ロイター/アフロ)
  • 2022年2月24日12時〜15時の各国のトレンド1位。日本は14時まで「無料10連」が1位だった

日本のツイッター1位は...

   ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ東部・ドンバス地域での「特別な軍事作戦の実施」を宣言し、事実上の宣戦布告をしたのが、24日の12時頃(以下、日本時間)だった。その数分後、米放送局のCNNが首都・キエフで爆発音があったことを報じ、他のメディアも一斉にロシアの動きを伝えた。

   12時58分にはウクライナのドミトロ・クレバ外相がツイッターで「プーチンはウクライナへの本格侵攻を開始した」(編集部訳)と投稿。14時頃には同国のウォロディミル・ゼレンスキー大統領がウクライナ全土に戒厳令を出した。

   プーチン大統領の宣言からおよそ2時間で、急速に悪化したウクライナ情勢。この間、世界の人々は何を見ていたのか。ツイッターのトレンドワードを記録するサイト「ついっトレンド」のデータをもとに、G7(先進7カ国)に加盟するアメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、日本の24日12時〜15時の1時間ごとのトレンド1位を振り返る。

   プーチン大統領の宣言が世界に伝わる直前の12時時点では、プロレス中継(アメリカ、カナダ、イギリスの「#AEWDynamite」)や欧州サッカー(フランスの「#ATMMUN」)、ネットのコメディ番組(イタリアの「#LOL2」)、ワイドショー(日本の「#ノンストップ」)などの話題がトレンド1位になっており、ウクライナ関連はまだなかった。

   しかし、13時になると、アメリカとカナダで「Ukraine(ウクライナ)」がトレンド1位に。14時にはイギリス(Ukraine)、フランス(#UkraineRussie)、ドイツ(#UkraineRussia)、イタリア(#RussiaUkraineConflict)の4カ国でウクライナ関連がトレンド1位になった。

   そうした中、ウクライナ関連がトレンド1位ではなかったのが日本だ。13時、14時のトレンド1位は「無料10連」。スマホ向けゲーム「ウマ娘プリティダービー」の「無料ガチャキャンペーン」がこの日の昼にはじまり、ガチャの結果に一喜一憂するユーザーの投稿が多かったのだ。

ロシアでは4日間「戦争反対」が1位

   ただ、14時時点では2位と3位に「ウクライナ」が入っており、ユーザーの関心が向いていなかったというわけではない。15時には「ウクライナ」が日本のトレンド1位となり、G7全ての国でウクライナ関連が1位になった。

   G7加盟国以外でも、スイス(Ukraine)、オーストリア(同)、オーストラリア(同)、メキシコ(Ucrania)、ブラジル(Ucrânia)、アルゼンチン(Rusia)、韓国(ハングルで「ウクライナ」)、サウジアラビア(アラビア語で「ロシアウクライナ」)など、多くの国で関連ワードが14時時点でトレンド1位になっていた。

   ウクライナに侵攻したロシアでは、ロシア語で「戦争反対」を意味する「ニェットバイニェ」が24日14時からトレンド1位となり、その後27日21時まで1位を維持した。