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ロシア料理動画に批判も「自粛はしません」 寄付表明のリュウジ氏が再度訴え「料理に罪はない」

   「バズレシピ」で知られる人気ユーチューバー・リュウジさんは2022年3月13日、「ロシア料理」の動画の広告収益を、ウクライナを支援するため「国境なき医師団」に寄付すると発表した。

  • 「バズレシピ」で知られる人気ユーチューバー・リュウジさん
    「バズレシピ」で知られる人気ユーチューバー・リュウジさん
  • 「バズレシピ」で知られる人気ユーチューバー・リュウジさん

「ぜひどうかもっと炎上お願いします」

   リュウジさんは9日、「鶏肉の無水バター煮」の作り方を紹介する動画を公開した。ロシア料理「帰れ鶏肉へ!」を参考にした、水を使わずに新玉ねぎで鶏肉を煮込む料理だ。

   この動画に対して「ウクライナの人の気持ち考えろよ」というコメントが寄せられたとして、リュウジさんは同日のツイッターで「料理に罪はない」と訴えた。「なぜこのタイミングで(動画を)出すのか」と言う声に対しては、材料となる新玉ねぎの旬に合わせたためだと説明する。

   一連のツイートが報道などによって大きな注目を集めたことを受け、リュウジさんは10日、この動画の広告収益の全額をウクライナに寄付するとツイッターで明かした。リュウジさんの取り組みは各種メディアで報じられ、SNSでは「リュウジさんはどこに寄付しますか?」などと寄付先にも注目が集まっていた。

   リュウジさんは13日、「人の命を奪う兵器などに使われるより人の命を守る『医療』に使ってほしいと考えた」として、国境なき医師団に寄付をするとツイートした。国境なき医師団の公式サイトによれば、ウクライナ国内の医療施設に対し、緊急医療物資の提供や、紛争地での活動経験のある緊急対応の専門チームの現地入りを進めているという。

   リュウジさんは注目を集め寄付額を増やすため「ぜひどうかもっと炎上お願いします」とも呼び掛けた。

「料理研究家としてありえません」

   リュウジさんは投稿で、「この時期にロシア料理を参考にしたということで意図せずYahoo!ニュースになってしまった」などと述べていたが、動画を公開したのが「今で良かった」などと振り返る。

「僕がロシア料理を自粛したらロシア料理は自粛したほうがよいというキャンセルカルチャーの風潮を受け入れることになる 料理研究家としてありえません
戦争が起こる度に素晴らしい料理が失われるのは耐えられない
なに言われても構わない。料理に罪はない、自粛はしません」

   リュウジさんは「文化否定への問題提起とウクライナ寄付の資金集め」の両方ができたとして、話題にした人々に感謝を述べた。