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愛子さま、初会見で「国民と苦楽を共に」 長所聞かれ人柄伝わるエピソードも

   天皇、皇后両陛下の長女愛子さまが2022年3月17日、成年皇族として初めて記者会見に臨んだ。

   皇族の成年の会見は20歳の誕生日に合わせて行われるのが通例。愛子さまが20歳の誕生日を迎えたのは21年12月1日だったが、学業を優先し、春休み期間の3月に行うことにした。「皇室の一員としてのあり方」に関する質問には、上皇さまや天皇陛下同様、「国民と苦楽を共にする」ことの重要性に言及。そのひとつが「被災地に心を寄せ続けるということ」だと話した。愛子さまは記者から事前に寄せられた質問に答える前に、3月16日夜に最大震度6強を観測した地震で犠牲者が出たことに言及。「心が痛んでおります。ご遺族の皆様と、被災された方々に、心よりお見舞いを申し上げます」と述べた。

  • 愛子さまは成年皇族として初めて記者会見に臨んだ。写真は2021年12月撮影(写真:代表撮影/AP/アフロ)
    愛子さまは成年皇族として初めて記者会見に臨んだ。写真は2021年12月撮影(写真:代表撮影/AP/アフロ)
  • 愛子さまは成年皇族として初めて記者会見に臨んだ。写真は2021年12月撮影(写真:代表撮影/AP/アフロ)
  • 記者会見に臨む愛子さま(写真は宮内庁提供動画から)

年末年始の宮中祭祀で「成年皇族の一員であるという自覚」

   末年始にかけて、いくつかの宮中祭祀に臨んだという愛子さまは、「自分が成年皇族の一員であるという自覚が芽生え、個々の行事に責任感を持って臨まなければならないと感じた瞬間でございました」などと話した。公務については、学業優先を前提に

「少しでも両陛下や他の皇族方のお力になりますよう、私のできる限り精一杯務めさせていただきたいと考えております」

とした。

   天皇陛下をはじめとする皇族から「皇室の一員としてのあり方」をどう学んでいるかに関する質問には、上皇さまや天皇陛下がたびたび口にしてきた「皇室は国民の幸福を常に願い、国民と苦楽を共にしながら務めを果たす」という考え方が「基本であり、最も大切にすべき精神」だと指摘。「国民と苦楽を共にする」ことのひとつが「被災地に心を寄せ続けるということであるように思われます」と述べた。その上で、発生から11年が経つ東日本大震災の被災者について

「苦難の道を歩まれている方々に思いを寄せ続けるということも大切にしていくことができればと思っております」

などと述べた。

長所は「どこでも寝られるところ」、短所は...

   記者会見では、愛子さまの人となりに関する質問も出た。性格については、愛子さまの周辺の声によると「穏やかであったり、無邪気と言われることが比較的多いような気がいたします」。長所については、那須御用邸(栃木県)滞在中に縁側のソファで寝たまま朝を迎えてしまったエピソードを交えながら、

「事前にこのご質問をいただいたので、じっくりと考えてみまして、強いて申し上げるなら、どこでも寝られるところでしょうか...」

と笑顔を見せた。短所については「自由にのびのびと育ったようで、少しマイペースな部分があるところ」を挙げた。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)