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「通訳さんがんばれ!」SNSにエール続々 ゼレンスキー氏国会演説で「同時通訳」トレンド入り

   ロシアの軍事侵攻を受けて、ウクライナのゼレンスキー大統領は2022年3月23日18時から、日本の国会でオンライン演説を行った。演説の様子は、衆議院のサイトやテレビ各局から、同時通訳とともに配信された。

   インターネット上では、約12分にわたる演説を1人で同時通訳した担当者に、「通訳さんがんばれー」などと応援の声が広がった。

  • 国会で演説するゼレンスキー大統領(衆議院インターネット審議中継ページより)
    国会で演説するゼレンスキー大統領(衆議院インターネット審議中継ページより)
  • 国会で演説するゼレンスキー大統領(衆議院インターネット審議中継ページより)

「ゼレンスキーは早口になりがちで文が長い」

   ゼレンスキー大統領は、「アジアで初めてロシアに対する圧力をかけ始めたのが日本です」と。これまでの支援に感謝し、引き続きウクライナへの支援やロシアへの制裁措置などを要請した。演説は衆議院国際会議室でライブ配信され、その様子がインターネットや各報道機関から公開された。

   ゼレンスキー大統領は、国家語であるウクライナ語で演説を行い、同時通訳された。ツイッターでは、同時通訳の担当者を気遣う声や、応援する声が寄せられた。

「通訳さんがんばれ......とハラハラしながら聞いてしまった」
「通訳さんお疲れ様です!!!!!!がんばれ!!がんばれ!!って内心拳を握っていた」
「同時通訳の人、プレッシャー半端なかっただろうな...」

   中には「ゼレンスキーゆっくり喋って通訳が大変」などと、通訳の負担軽減を願う声も寄せられた。ウクライナ人政治評論家のナザレンコ・アンドリーさんもツイッターで「ゼレンスキーは早口になりがちで文が長いので、同時通訳は大変ですね...」とコメントしている。

   ウクライナ語は、東スラブ語群の一つ。ロシア語と比べて、古代スラブ語の色彩を多く残し、ベラルーシ語、ポーランド語、スロバキア語に共通する語彙が多いという。東京外国語大学語学研究所の研究サイトによれば、ウクライナ語を母語話者とする人は約4000万人と言われている。

   演説中、通訳の担当者は、時折言葉を詰まらせながら翻訳を行った。ツイッターでは、英語などと比べて話者が少ないためか、同時通訳に不慣れな人が対応せざるを得なかったのではないかとの推測も出ている。

   ツイッターでは19時現在、日本のトレンド1位に「ゼレンスキー大統領」、2位に「同時通訳」が浮上している。