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開幕3連敗の新庄ハムにOBアドバイス 「このままでは優勝を目指せないチームになる」打線の重要性強調

   プロ野球日ハムの元投手で野球解説者の岩本勉氏(50)が2022年3月27日放送のラジオ番組「ガンちゃんの『世界一面白いプロ野球の番組』」(HBCラジオ)に出演し、日ハムの開幕戦と第2戦を独自の視点から分析した。

  • 新庄剛志監督(写真:アフロ)
    新庄剛志監督(写真:アフロ)
  • 新庄剛志監督(写真:アフロ)

「あの千賀でも開幕戦ということでアップアップだった」

   日ハムは3月25日に敵地ペイペイドームでソフトバンクを相手に開幕戦を行い1-4で敗れた。26日の第2戦は1-1の同点で迎えた5回に5点を失い3-6で落とした。続く27日の第3戦は5回に3点を挙げ逆転するも4-6で敗れ、開幕カード3連敗を喫した。

   ドラフト8位ルーキー北山亘基投手(22)が先発した開幕戦は、細かい継投でソフトバンク打線を7回まで無失点に抑えた。1点リードの8回に1死満塁から登板した7番手・西村天裕投手(28)がガルビス(32)に本塁打を浴び試合をひっくり返された。

   岩本氏は開幕戦を落とした要因のひとつにソフトバンク先発・千賀滉大投手(29)を調子に乗せてしまったとの見解を示した。岩本氏が指摘したのは初回に先頭の今川優馬(25)がスリーボールからの4球目をセンターに打ち上げた場面だ。

「あの千賀でも開幕戦ということでアップアップだった、あの3球。ピッチングフォームはバラバラだし、気持ち的にも舞い上がっていた。そのアップアップを見た時にあそこスリーボールからは申し訳ないけど1球見なきゃいけないのよ。最低でも。待ってほしい」

さらに「あそこバッター目線で言うとメチャクチャ打ちどころかもしれない。キャンプ、オープン戦はそういう野球していた。でも開幕戦で千賀攻略の時はバッテリーコーチやピッチングコーチでもええわ。マウンド心を知る人間が『ここ待った方が。千賀アップアップやで』と。そこは進言がいると思った」と続けた。

「開幕してから2連戦でこてんぱんにやられている」

   そして「あそこはカーンと打って今川もニコニコ顔で開幕した。俺バットにボール当たったとニコニコ顔で帰ってきてたけど、僕の中では千賀にメチャクチャ調子与えてもうたやんと思った」と振り返った。

   また、打線に関してはキャンプ、オープン戦でアピールしてきた万波中正(21)、今川優馬(25)、水野達稀(21)、淺間大基(25)らがプロの壁にぶち当たっていると指摘し、次のように持論を展開した。

「シーズンに入ったらどれだけ打線というものが重要で、前の打者が何をして後続の打者にどんな特徴があり自分は何をしなければいけないのか。今現在アウトカウントがどうで点差がどうでイニングがどうで。そう考えると打線はすごく重要なんだけど、それをやらなかった、出来なかったファイターズが開幕してから2連戦でこてんぱんにやられている」

   岩本氏は上記の理由で開幕戦と第2戦は、ランナーをためてからのタイムリーが出なかったと説明。そしてこのような状況を覆してほしいと熱望しつつも「このままやったら優勝を目指さないチームじゃなくて優勝を目指せないチームになる」と指摘した。

   開幕から3連敗の日ハムは3月29日から本拠地・札幌ドームで西武と3連戦を予定。初戦は上沢直之投手(28)の先発が予告されている。