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ボクシング・ウバーリ現役引退、地元紙報道 井上尚弥との王座統一戦目指すも実現せず

   プロボクシングの前WBC世界バンタム級王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス、35)が現役を引退したと、2022年4月5日に複数のフランスメディアが報じた。

   ウバーリはアマチュア時代に08年北京五輪、12年ロンドン五輪に出場するなどトップ選手として活躍し14年にプロデビューした。

  • ノルディーヌ・ウバーリ(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
    ノルディーヌ・ウバーリ(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • ノルディーヌ・ウバーリ(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「後悔がないように慎重に考慮した末の決定」

   プロではフランスのバンタム級王座、WBAインターコンチネンタル王座などを獲得し着実にステップアップしていった。そして19年1月に元WBA世界バンタム級王者ルーシー・ウォーレン(米国)とWBC同級王座決定戦を行い3-0の判定で王座を獲得した。

   19年11月には井上尚弥の実弟でWBC同級暫定王者の井上拓真(大橋)と王座統一戦を行い3-0の判定で王座を統一し、2度目の王座防衛に成功した。

   ウバーリは対抗団体のWBA、IBF王者・井上尚弥との王座統一戦を熱望していたが、21年5月の3度目の防衛戦で世界5階級制覇のノニト・ドネア(フィリピン)に4回TKOで敗れ王座陥落。この試合に勝利したドネアが今年6月に井上と王座統一戦を行う。

   フランスの日刊紙「フィガロ」(WEB版)によると、ウバーリは「私は最高のレベルに到達するために20年以上をトレーニングに費やした」と振り返り、「後悔がないように慎重に考慮した末の決定だ」と説明したという。

   ウバーリのプロ戦績は18戦17勝(12KO)1敗。