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W杯予選中の中国代表「毎日ナマコ」発言は「宣伝の一環」 地元報道、厚遇にネットで批判

   中国サッカー協会(CFA)が代表選手による「ナマコ騒動」に関して見解を示したと、中国メディア新華社通信が2022年4月6日に報じた。

   同メディアは「中国サッカー協会は噂に反論している」などのタイトルで記事を公開し、代表選手の発言を巡る一連の騒動などについてサッカー協会のスポークスマンのインタビューを掲載した。

  • 中国主将・呉選手(写真:アフロ)
    中国主将・呉選手(写真:アフロ)
  • 中国主将・呉選手(写真:アフロ)

アジア杯優勝の女子代表はインスタント麺

   騒動の発端はW杯アジア最終予選真っただ中の今年2月上旬に代表主将・呉曦(ウー・シー、33)のインタビュー動画がインターネットで拡散されたことにある。複数の地元メディアによると、呉はインタビューの中で中国では高級食材とされるナマコを毎日食べていると発言したという。

   中国代表は2月1日に行われたW杯アジア最終予選でベトナムに1-3で敗戦。グループ最下位チームに初勝利を献上し、ファンのイライラが募っていた。

   これに加えてアジア杯(2月6日)で優勝した女子代表の待遇の悪さが発覚したことがファンを刺激したようだ。

   女子代表がアジア杯決勝戦の後にインスタント麺を食していたことが地元メディアによって明かされると、結果を伴わない男子代表が女子よりも厚遇されているとインターネットなどで批判の声が上がった。

「スポンサーは非常に大切な存在」

   新華社通信によると、協会のスポークスマンはナマコを販売する企業が代表チームのスポンサーのひとつであることから、呉が「毎日ナマコを食べている」と発言したのは宣伝活動の一環であると主張した。

   そしてサッカー代表にとってスポンサーは非常に大切な存在だとし、スポンサーの見返りとして代表チームの選手がスポンサーに協力することは、合理的な商業的要件だとの見解を示したという。

   また、サッカー協会の幹部が入れ替わるとのニュースがメディアで出回っていることについて、協会スポークスマンはこれらの噂は真実ではなく協会は現在、様々な業務を整然と行っているとした。

   なお、中国はW杯アジア最終予選で1勝3敗6分、勝ち点「6」の5位に終わり本戦出場を逃した。