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ドタキャンの次は規定違反...カシメロに呆れる声 母国メディアは実力評価も「なんの説得力もない」

   王座はく奪の危機にあるプロボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ(32)に、母国フィリピンのボクシング・アナリストが改めて高い評価を与えた。

   カシメロは2022年4月22日に英リバプールで同級1位ポール・バトラー(英国、33)と5度目の防衛戦を予定していたが、カシメロが英国入国後にサウナを利用して減量したことが発覚。これが英ボクシング管理委員会の定める規定違反に抵触したためリングに上がることを許されず試合は中止となった。

  • ジョンリル・カシメロ選手(写真:ロイター/アフロ)
    ジョンリル・カシメロ選手(写真:ロイター/アフロ)
  • ジョンリル・カシメロ選手(写真:ロイター/アフロ)

前回は「ウイルス性胃炎」でドタキャン

   世界タイトル戦は同級暫定王座決定戦に変更となり、バトラーは同級4位ジョナス・スルタン(フィリピン、30)と対戦し、3-0(116-112、117-111、118-110)の判定で暫定王座を獲得した。

   カシメロ対バトラー戦は当初、昨年12月にUAEドバイで行われる予定だったが、カシメロが「ウイルス性胃炎」を理由に前日計量に現れずドタキャン。カシメロ陣営が後にWBOに診断書を提出し、医学的根拠が認められスケジュールが再調整された。

   今回が2度目の試合キャンセルということもあり、カシメロの王座はく奪の可能性が出てきたが、地元メディア「GMA Network」(WEB版)はバトラーとの試合が実現していたらカシメロがバトラーを打ち負かしていただろうと4月25日に伝えた。

「カシメロと対峙したら怖気づいていたはずだ」

   フィリピンのボクシング・アナリスト、エド・トレンティーノ氏は、「バトラーは対戦相手がカシメロだったら(リング上で)それほど多くのスペースを作ることが出来ない。カシメロは良い角度でパンチを打ってくる。想像を絶する角度からパンチを打つことが出来る」と高く評価した。

   そして同氏はカシメロが優秀なボクサーで経験も豊富だとし、「バトラーはカシメロとリング上で対峙したら怖気づいていたはずだ」との見解を示した。

   このようなフィリピンメディアの報道に対して日本のボクシングファンがSNSなどで反応。ツイッターでは「タラレバはいらん」「なんの説得力もない」「そもそも試合キャンセルはカシメロの責任」「口だけなら何とでもいえる」「戦う資格さえない」などのコメントが寄せられた。

   なお、22年4月26日の時点で統括団体のWBOからカシメロへの処遇に関する正式アナウンスは出ていない。